サントリー美術館 お伽草子展 | 19個の土星

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先週の金曜日、仕事帰りにかけつけたお伽草子展。

主要な絵巻物はあらかた見たと思うんですが、今回のような室町以降のものはまだまだ見ていない状態。とはいえ、やっぱり平安の美しさとは比べようもなく…。

今回はお伽草子がテーマなので、余計にしょうがないですが、小絵の素朴なものから贅をつくした美しい絵巻まで、玉石混交というかバラエティにとんだ作品でした。

ただ、行ってよかったのは「百鬼夜行絵巻」の真珠庵本が展示されていたこと!

私、この真珠庵本を生で見た記憶はなく…。出ることをしらなかったので、思いがけずうれしい出会いでした。

線がくねくねと曲がり、それ自体も妖しい生き物のようなうごめきを持っていて、やっぱり他に類を見ない出来でした。色もかなり残って美しく、太陽と思しき赤い円から火焔が出ている最後の場面など、印刷でつぶれがちなところもよく見ることができました。