先日、久しぶりに学校現場で働く同期と会う機会がありました。自分も以前に教育現場で勤務しとったんで知ってはいますが、変わんないなぁ、と懐かしい思いがしました。

良い意味での懐かしさではありまへん。

全国的に公立学校での納入金の未払い問題が話題になったのは、15年?ぐらい前だったでしょうか。よくテレビで取り上げられていましたね。特に給食費の未払いが問題となっていましたが、義務教育公立学校の納入金は、私立学校の授業料とは違う私債権や受益者負担というビミョーな立ち位置でして、保護者のモラルや善意に依存したもので扱いが特殊なもんでした。

で、前々から、というか最初から言われていたことなんですが、そういった納入金の未払いをする家庭というのは


別に家計が苦しいとかではなく、単に払いたくないというスタンスで、貧困問題とはちょっと別なモンなんです。


もっと分かりやすく個別具体的に言うと



学校の給食費は払わないけど月イチでUSJには一家四人で遊びに行くし、半年に一回は大阪からディズニーランドに遊びに行く


っていうケースがまま見られました。



遊ぶためにおカネを使っちゃったので、給食費を払うおカネはないし、次のボーナス日も家族旅行に行くんで、払うおカネはございませんよ、というスタンスなのね。もっちろん、全部が全部そういうわけではないけれども、かといって一部の特殊なケースというほど少ないわけでもない。程度の差こそあれ、多かれ少なかれそんな感じでした。払えないわけじゃない。払う気がない。tって感じ。

逆に貧乏というか、生活が苦しい御家庭の方が、キッチリと給食費なんかを払ってくれるもんなんですよ。

 

ん?なんでおカネがないのにちゃんと払うのかって?

あのね



払うべきものをちゃんとキッチリ払ってっからおカネがないんだよ🙄



そういう世の中なんよ。

納めるものをきっちり納める人々こそ、どんどん貧しくなっていく、そういう世の中なんよ。カネモチ(成金)こそ租税回避術を自慢するからね。

 

しかも悪いことに、公立学校関連の納入金はバックレようと思えばバックレられるので、モラルの低い人間ほど逃げ得が可能になります。彼らが払わない分は、全体のサービスが低下するという形で、ちゃんと払っている御家庭に薄く広く分散され負担させられることになります。やってらんねーな?

まぁでもね、分からなくもないんですよ。

特にインフレとサービスの低下が明白なこれからの世の中を考えれば、払わなくても逃げられるおカネは最大限逃げて、インフレによって将来楽しめるかどうかも分からない娯楽や旅行を今のうちに最大限楽しむっつーのは。

 

なんで払わなきゃいけないわけ?払わなくても授業は受けられるし、給食も食べられるでしょ?ならこれ以上値上がりするまえに、子どもも大きくなる前に、今のうちにみんなで家族旅行を楽しんでおきたいよね!って価値観。

 

払わなくても済むものは最大限先延ばしにして、今遊べる分は最大限遊び尽くす。

 

まぁね、モラルや恥という概念を完璧無視するのであれば極めて合理的な戦略ですから。

まったく真似したくはないですけどね。