僕の地元に高級住宅街?があります。

 

高級たってそんな仰々しいわけでなく、芦屋とか北畠とかそーゆーホンマもんの高級住宅街ではありません。新しい綺麗なオウチが立ち並ぶ閑静な分譲住宅街というのが実相です。

 

それでも、一区画50坪ぐらいの土地に大和ハウスやら積水ハウスやらヘーベルハウスやら、名だたるハイコストメーカーのフルオーダー住宅が立ち並ぶ、なかなか壮観な住宅街です。豪華な注文住宅がひしめくのも、大阪市内中心部からはまぁまぁ離れた立地のおかげかそこそこ土地が安いので、その分上モノにお金を掛けられるからでしょうか。最寄り駅までバスで通う必要がありますが、平成の中頃までは、都心部より郊外の閑静な土地に家を立てて静かに暮らすのがある種の理想、みたいな売り込みがままありましたから、そういう流れで作られた分譲地なのだと思われます。

 

この住宅街は、僕が若い頃はハイソな街というイメージで、地元の人々はここを校区とする公立小中学校を学習院と呼んでいました。地元のお上品な校区を学習院と呼ぶのは田舎あるあるではないでしょうか?

 

なんせ公立学校といえばプリント類に更紙を使うイメージですが、そこの校区では更紙が配られたことは一切なく、ことごとく真っ白な上質紙だったとか。公教育が土地柄によって予算に便宜をはかるというのはあまりないので、これら上質な必需品はPTA等保護者負担の予算で購入していたのでしょう。お金もちはすごいね~。

 

ちゅーわけで、土地柄、この学校の保護者はオカネに困らないご家庭ばかりというイメージで、平成後期に話題になった給食費未納問題なんかとはまったく無縁という感じでした。

 

で、先日、まさしくその校区の学校に勤めている地元の友人と飲んでまいりました。いろいろと仕事のお話をしてきたのですが

 

 

んなんと、そのお金もち学校でも、今になって教材費等の未納問題が発生しているそう。

 

 

よくよく聞くと

 

 

要保護家庭や準要保護家庭などの低年収世帯がチラホラいらっしゃるそうです。

 

 

んなんと!

 

 

この学校は件の高級住宅街全域を校区としますが、この住宅街はほぼ全区が戸建ての注文住宅で、マンションはおろかハイツなどの低層集合住宅も一棟も存在しません。分譲開始から四半世紀ぐらいしか経っておらず、相続も(おそらく)まだ発生していないでしょうから、全世帯が持ち家かと思っていました。しかも田舎なので生活に自動車が欠かせず、全てのお家の庭にマイカーが止まっております。持ち家かつマイカー保有の世帯が、どうやったら保護の認定が降りるのか不可解です。

 

で、他の地元の大先輩にも聞いてみたんですよ。そしたらですね

 

 

どうやら自分の家を賃貸に出してる人がチラホラいるらしいんです。

 

 

転勤やら子どもの進学やら色んな理由でせっかくマイホームを建てたのに引っ越さざるを得ない人がやはりいらっしゃるようで、生活はヨソに移さざるを得ないけどマイホームは手放したくない、って方々が、将来戻ってくるまでの期間限定でマイホームを賃貸として貸し出しているようなんです。

 

そういえば、僕も同僚にそんな相談をされたことがありました。

 

 

で、そうやって賃貸に出された物件に低年収世帯の方々が転入してこられているわけです。


しかし、高級住宅街にそうやって所得層の違う世帯が入られると、周りとの文化の違いが大変そうではあります。なんせその住宅街、分譲初期の住民のなかには、「自分たちは5~6,000万の家を建てたのに、ここ最近は3,000万の家を建てるような人達が来てて迷惑」なんてドギツイことを言うジジババ方々がいらっしゃるもんで、賃貸組なんてそれこそ嫌な視線を向けられたりするんでないでしょうか?

 

それに公教育にも関わらず、そこの校区だけ遠足や修学旅行やらなにかと豪華な内容で、保護者の負担額が他の校区に比べて数割も高いようです。何も知らずに所得層の違う街に飛び込んでしまうと、あとが大変かと思います。

 

しかし、保護認定の降りる世帯の払える家賃というとだいたい4万円ぐらいだと思いますが、5,000~6,000万かけて建てた家が、20年後ぐらいに賃貸に出したら地方だとそれくらいの賃料しか取れないんですね…僕も将来的に賃貸にだすの考えてましたが、7万ぐらい取れないかと思ってたのに悲しいなぁ😢