最近は高気密高断熱のお家がフツーみたいな風潮ですね。住宅ローン控除の長期優良住宅など、国も高断熱で冷暖房効率の良い省エネ住宅を推進しているスタンスです。高気密高断熱であれば室内を快適な温度に維持しやすく、エアコンの使用も最低限で済み、太陽光も搭載すれば省エネと相まって光熱費が実質ゼロなんて羨ましくってしょうがないメリットだらけです。高気密高断熱の最近のお家ってホント住みやすくって素敵。マイホーム探しをしているとき、高気密高断熱の代表格である一条工務店のモデルハウスやオープンハウス見学にも行きましたが、もう室内が快適すぎて驚愕の極みでした。こんなお家に住めたら素敵すぎるな~と終始羨望のまなざしです。

 

 

で、翻って積水ハウスの我が家です。

 

そもそも積水ハウスって気密性を表すC値を公表しておりません。公表してないってことはそんな力いれてないってことで、そもそも以前の記事では玄関の隙間がスカスカだったので、測定してたらどえらいことになってたのじゃないかと思います。横殴りの雨だったら浸水してんちゃうかというぐらいスカってました。

 

 

ただ、玄関以外ではスカスカ感はありません。ありませんが、一部オーニング窓に隙間くさいのを確認しておりまして、手直しが必要と思っております。気密性に関してはそれくらいで、すべての窓を閉めてから扉を開け閉めすると、空気の抵抗をしっかり感じるぐらいには気密性はとられております。ただ、最近の建売なんかもそれくらい気密性あるようなので、取り立てて優秀という感じではありません。

 

で、断熱性についてなんですが

 

仮ぐらしに住んでいた賃貸の戸建てが暑くて寒くて大変な家だったので、その反動でほぼ無条件に平均的な性能であれば快適と感じてしまう体になってしまったため、体感による判断はすこし難しいところもあるのですが

 

 

17年前の家となると、やっぱり性能に限界はあります。

 

我が家はビーフリーという積水ハウスの軽量鉄骨モデルとしてはミドルクラスの一般的なグレードのお家らしいのですが、天井裏にもぱんぱんに断熱材が詰め込まれていても、やっぱり、1階と2階で大きな気温差を感じます。最近は早朝気温が14度~16度、日中気温が22度~24度とかですが、仕事から帰ってくると1階が肌寒くて2階は少しポカポカに感じるほど、はっきりと気温差が生じております。真夏のころなどは、やはり2階は蒸し暑く、1階でも南面と北面ではっきり気温差を感じることがありました。

 

やはり、家の中の気温を一定に保つという点では、とても一条工務店のお家などには敵いません。もちろん、床冷暖房や熱交換器などは一切搭載していないので、そもそもスペック面で大きく差がありますが。

 

また、このごろは朝目を覚ますと、ベッドのすぐ真横の窓からひんやりとした冷気を感じます。隙間風というわけではなく、アルミサッシ部分が熱橋となって外の冷気を伝えているようです。窓ガラス自体はアルゴンガス入りのペアガラスのようですが、17年前の家では樹脂サッシは一般的ではなかったようで、すべての窓でアルミサッシが使用されております。まだ秋だから大丈夫ですが、冬になると嫌な冷気が伝わってくるだろうな~と戦々恐々です。

 

ですが、夏場は、エアコンを28.5度の最弱風量で回していれば部屋がキンキンに冷えて奥さんが寒がるぐあいには冷気を貯めてくれます。そういう意味では、17年経っても、それなりの断熱性は確保できているのだなと思います。

 

なんにせよ夏場と冬場はエアコンを使用することが大前提です(ほとんどの家はそうですが)ただ17年前の設計では、空調は各部屋でそれぞれ行う想定であって効率的に家全体の空調を調整する構造にはなっておらず、吹き抜けのお家でできるような、「夏場は2階のエアコンを1台だけ動かしておけば冷気が吹き抜けを伝って1階にも流れて家全体が涼しくなる」という省エネの裏技も使えません。そういった点が、不便と感じることもあります。

 

築20年弱の中古住宅を購入するなら、高気密高断熱よりは、そういった効率的な空調を行えるような間取りであるかどうか、を気にしてチェックしたほうがいいかもしれませんね。なんか今日はめっちゃ上品な記事で終わったな。