札幌、今のところ冷夏、です。

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 中小企業経営者の相談相手となるコンサルタントとなって10年以上の月日が流れました。

 コンサルタント側の気持ちが弱くなったり、忙しくなったりすると、「紙の仕事」=計画作成など資料作成、に追われるような感じになります。

 実際には、「紙の仕事」は、

 「入口」

 「スタート」

 「手掛り」

 にしかすぎません。


 最近のコンサル事例から。


 何度か面談をした社長さん。お話はよどみなく、仕事には自信をもっています。

 しかし、なかなか実態が見えてきません。

 数字の裏打ちが必要、ということで洗いざらい資料をだしていただきます。

 
 その時に必要なのはカイシャの収支と合わせて家計を見ることです。

 
 中小企業のおカネの流れは法人と個人が表裏一体となります。


 そこまでしっかり頭に入れ、次には自分がわかる形でexcelに落としていきます。


 すると…



 リアルな姿が浮かび上がってきます。


 
 レントゲン写真やCTスキャンのような感じです。


 
 ※余談ですがこの瞬間に私がコンサルティングに快感を感じるときです。何せ世界で最初にその姿を見るのが私なのですから。


 でも何度も書きますがここまでは「紙の仕事」。


 
 このあとは、


 
 「動き方、働き方、を変えられますか」


 「社員さん、取引先に言うべきことをきちんと言えますか」


 そして、


 「おカネに対する意識を変えられますか」


 という話になっていきます。


 厳しい経営が続くと、「おカネがない」のが当たり前になってしまうのです。


 月末はおカネは足りなくなるもの。

 
 それが今月は間に合った!という感じなってしまうのです。


 そこを変えられないと根本解決にはなりません。


 おカネを返す、返してもおカネが残っていくというレールを敷けなければ…


 そしてその現場に立ち会うコンサルタントは、


 いろいろな困難にぶち当たっては、「おろおろし」「悩む」ことになります。


 「雨ニモ負ケズ」の世界ですね。


 オロオロアルキながら答えを探すのです。