虫嫌いの方は閲覧注意、で。雪虫、大量発生のあおりで車はこんな風に。

 そのせいか札幌も週末、しっかり雪が降りましたね。

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 さて、会計事務所、こんな感じのところが良いです!という記事は過去何回か書いています。会計の正確さがいざ再生となったときに大きな差になって現れます、とも…。

 今日はお客様から聞いた、「ウチの税理士からこんなこと言われました」「こんな対応でした」という中でびっくりしたものをいくつか書いてみます。


【総勘定元帳をくれない】

 会計の分析を行うときは、「決算書」→「試算表または推移表」→「総勘定元帳」の順で細かく調べていきます。(総勘定元帳でもよくわからない、というときには原始証憑である、納品書や請求書、工事仕様書、などに分け入っていきます)

 たいていのものは総勘定元帳を見ると分かります。企業の会計の心臓と言っても過言ではない、重要なものです。

 税務調査の時には必ず見られますし、日本政策金融公庫(国民生活事業)の融資申し込み時には、決算書の内容を精査する目的で面接時に持参するように言われることもあります。

 科目ごとに、日付、金額、適用が繰り返されるものですのでひょっとすると経営者の側も「こんなものが?」という感じかもしれませんが…

 決算が終わり、申告を終えたときに普通、申告証写とともに会計事務所から送られてくるものです。

 年間の税務顧問料の半分は総勘定元帳のお値段、と言っても過言ではありません。

 しかし…それをくれない事務所がある、と。

 必要となったときに、「総勘定元帳をください」と申し出たところ、長期間またされたり、面倒くさがられたりすることもあるようです。

 信じられない対応、だと思います。


【チェックをしない】

 会計事務所の機能は企業で行っている会計が正しいかどうかをチェックし、間違いがあれば正すこと、です。

 過去、お客さまの決算書の精査を行ったときに、どう見ても、

 「会社側の経理をそのままノーチェックで申告書に落としている」というものがありました。それも有名な会計事務所さんのネームが入っています…


 一例ですが、売掛金残を合わせるとき、内訳を作りチェックしていきます。A社にいくら、B社にいくら…合計、掛けで売っているのはいくら、というたし上げになるからです。

 それが…内訳をみると、残がマイナスになっている先が何年も放置されていたりします。(それらが「その他」に集計されるので決算書内訳には出てこない)

 資産デューデリや、破産時の予想配当率計算などをしているとそこで一旦手が止まります。

 売上の計上漏れなのか、先方の誤入金を放置したものなのか?ずっと遡ってみていくことになります。

 別の例では、粉飾決算をしていた会社さんで、「結局この期はいくら売上を増やしましたか?期末の正しい売掛残は?とお聞きしたところ、記帳担当から(会計事務所ではなく記帳代行会社でした)

 「すぐにはできない!合わせるのは大変なんだ!」と逆切れされたことがあります。

 …決算時には各売掛先の残は合わせるものですが。

 「決算時に合わせてもいなかったのか…」と非常に脱力したことがあります。


  
 ここまでのレベルではないですが、

 「試算表の説明がなく、出来上がったものが送られてくるだけ」

 「会計方針の変更など独断で進めてしまう」

 「質問しても答えが返ってこない」

 等の対応に覚えがあるようなら、会計事務所の交替を考えたほうが良いと思います。

 逆に言うと、

 これらの対応がきちんできている会計事務所さんは大きく業績を伸ばす余地があると思うのです。




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