償却資産税の申告書が到着。予定表も来年の日付がどんどんでてくるようになりました。

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 再生プランを練っているとき、私の頭の中で「結論はコレだよなぁ」と思っても…そのままプレゼンできないときがあります。

 類型としてよくあるのが、粉飾をはさんでいるときです。

 事業再生では少し入り組んだ事案になると第三者による資産査定、事業査定を受けることになります。そうなると架空の資産や水増しした利益は修正され、実力の決算書が白日の下にさらされます。

 経営者側の心理として、粉飾を告白しないといけないというスタートになりますのでかなりの心理的な圧迫になります。それを乗り越えたあとで、「ではどうやって改善していくのか」という本来の再生案に着手できることになります。

 貸す側はどうでしょう。

 まず、粉飾を指定ました、という話を飲み込む(実態を把握する)のに時間が掛かります。

 その上で、粉飾をした事情、その悪質さの度合い、などを見極めて、次のステップである、リスケなどに進む、ということになります。

 実際には、リスケしないとその会社は立ち行かなくなるだろう、と金融機関側も頭では理解していても、一足飛びに「リスケ」ではなく、少しずつ階段を上るように理解度を上げていく、という作業が必要になります。

 借り手も、貸しても、「一足飛び」に結論に行きつくわけではないのです。

 そこの手間暇を惜しまず、理解を深める努力が不可欠、です。

 事業再生は焦ってはならない、と思います。(もちろん、のんびりもできませんが)




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