自転車の季節。
日本の中小企業にとって最大債権者は金融機関、というパターンを多く見かけます。それは日本が間接金融の国だからです。
しかし、金融機関以外に大口の債権者が存在する場合があります。小売店が系列の卸さんに多額の負債を作る場合などです。おそらくは掛けの支払日に払いきれず、支払手形を切り、それも払えずジャンプを繰り返し…というパターン。ジャンプしているのが大口の仕入れ先1社にとどまっていれば噂が飛ぶこともなく、深く静かに債務は膨らんでいきます。
そこからの再生となると、その大口債権者も含めて再生の打ち合わせをせざるを得ません。
となると、次の予想されるのはこんな展開です。
銀行団「ウチらには債務カットを要請しておいて、ウチらより債務額の多い○○株式会社さんの債務には手を付けないんですか?」
金融取引ではなく、商取引で積みあがった債務ですから金融機関と同列で論じる事は難しい。でも、見方を変えれば債務という意味で重みは同じ。借りたカネでも仕入れで作った債務でも1億円は1億円。
「経営の(実質的な)続行」を前提に事業再生を考えた時に、仕入れ先の協力は不可欠。ということは支払いの繰り延べまでは依頼できても減免までは言いづらい。しかし、それだと金融機関はうなずかない。
このような場合は何度も足を運び、着地点、妥協点を探していくしかありません。
余談ですが事業再生分野のコンサルタントがいまだ少ないのはこのように手間暇がかかること、1件1件の事情が違い類型化できないこと、が原因かもしれません。
話戻って、金融機関以外に大口債権者がいる場合は、経営者保証ガイドライン上の特定債権者には該当しませんが、再生計画に噛みこんでいただかないと再生は進んでいかないと思います。

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日本の中小企業にとって最大債権者は金融機関、というパターンを多く見かけます。それは日本が間接金融の国だからです。
しかし、金融機関以外に大口の債権者が存在する場合があります。小売店が系列の卸さんに多額の負債を作る場合などです。おそらくは掛けの支払日に払いきれず、支払手形を切り、それも払えずジャンプを繰り返し…というパターン。ジャンプしているのが大口の仕入れ先1社にとどまっていれば噂が飛ぶこともなく、深く静かに債務は膨らんでいきます。
そこからの再生となると、その大口債権者も含めて再生の打ち合わせをせざるを得ません。
となると、次の予想されるのはこんな展開です。
銀行団「ウチらには債務カットを要請しておいて、ウチらより債務額の多い○○株式会社さんの債務には手を付けないんですか?」
金融取引ではなく、商取引で積みあがった債務ですから金融機関と同列で論じる事は難しい。でも、見方を変えれば債務という意味で重みは同じ。借りたカネでも仕入れで作った債務でも1億円は1億円。
「経営の(実質的な)続行」を前提に事業再生を考えた時に、仕入れ先の協力は不可欠。ということは支払いの繰り延べまでは依頼できても減免までは言いづらい。しかし、それだと金融機関はうなずかない。
このような場合は何度も足を運び、着地点、妥協点を探していくしかありません。
余談ですが事業再生分野のコンサルタントがいまだ少ないのはこのように手間暇がかかること、1件1件の事情が違い類型化できないこと、が原因かもしれません。
話戻って、金融機関以外に大口債権者がいる場合は、経営者保証ガイドライン上の特定債権者には該当しませんが、再生計画に噛みこんでいただかないと再生は進んでいかないと思います。

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