打合せテーブルにはすぐ手を伸ばせるよう何台も電卓を置いています。

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 さて、M&Aを実行する場合、特に救済型のM&Aのときの注意点です。

 買われる側が独力では経営続行が難しい、というのがそもそものM&A実行の理由になりますので、買う側はそれなりに慎重になります。

 そして一旦買う、と決めた後、往々にしてなりがちなのは、

 「このカイシャはウチのもの、好きにしていいのだ」という気持ちになってしまうことです。

 経営者であれば、M&Aに限らず他社の内容を見た時に必ず、

 「オレならこうする」という意見を持つと思います。

 それが買収予定先なら…?

 ついつい、先走っていろいろ決めてしまったり、先方との打ち合わせ、摺合せが十分でないなか変革を進めてしまうことがままあります。

 しかし、買われる側も一つの組織。組織は人でできています。

 上記のような対処をされると、

 「気持ちが変化についていかない」ということになります。

 M&A、人に関しては、「ゆっくり」話を進めることが重要、と思います。


 買収価格や形式(スキーム)も重要ですがヒトをきちんと引き継ぐことも大事なポイントです。

 組織が継承されるにあたって、上から目線でモノを言われたり、よく知らない人から命令されたりして愉快に思う人はいません。ゆっくり丁寧に進める、それが隠れたポイントになります。





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