次に読む本。「人生は変えられる」。素敵な言葉ではありませんか。

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 長らくマイナス成長が続いていた北海道のGDPですがここ2年ほどは公共工事が増えたことで久々のプラス成長となっています。

 2013年もプラスで着地できたのではないか、と思われます。ただし、2014年になると消費税率引上げ前の駆け込み需要の反動などでプラスマイナスゼロ位の水準に戻るのでは、とされています。(北海道銀行「北海道経済の見通し」)

 よく解らないのが金融機関の預金残と貸付金の残高推移です。

 北海道財務局統計によると道内金融機関が貸し付けている総貸金残は12兆6000億円前後でこの3年ほどほぼ一定しています。

 一方、預金残は28兆6300億円で同時期に1兆2000億円増加しています。

 以前から着目しているのが保証協会付融資残です。平成22年頃から漸減が続いているのです。

 先ほど見たように総貸金残はほぼ一定ですので、総貸金の中に占める保証協会付融資の占める割合はずりずりと下がりつつあります。(下の2つのグラフをご参照下さい)
 

 




 
 この数十年間、銀行が直接リスクを取って貸せない先にも保証協会が保証を付けることで融資が事項され資金供給されてきました。

 しかし、北海道に限って言えばその仕組みによる中小企業金融は限界にぶちあたっているように思います。

 停止条件付融資やABLなど新金融手法も登場してきていますがまだまだ少数派です。

 日本経済を支えるのが中小企業。それを支えてきたのが保証協会付融資です。北海道経済の先細り、が中小企業金融の世界に表れているのかもしれません。

 道内中小企業について、

 「貸す先がない」というのは中長期的に黄色信号点滅、のように思われます。





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