弊社のカンパニーカラー、オレンジ色の電卓。愛用しております。

帽子かぶったコンサルタント - 札幌で中小企業再生に取り組む、認定事業再生士のブログ-image


 数か月前から相談に見えている社長さん。

 「メインバンクの姿勢が厳しいんです。電話しても支店に行っても怒られるんです…もう連絡を取る元気もなくなる位…」

 一見、銀行側が強い立場を利用して借り手にプレッシャーをかけているように見えますが、金融機関側のお話をお聞きするとまったく違った姿が浮かんできます。

 「頼んだ資料がでてこない」

 「出てきても欲しいものと違うものが出る」

 「○○日には1か月分返済を実行する、と言ったが入金がない」

 要するに会社側がちゃんと対応しないために銀行が振り回されている形です。(そりゃ、言い方もきつくなるでしょう…)

 社長さんには、

 「きつい言い方になるのは、『ちゃんと対応したいから』という気持ちの裏返しです。別に意地悪で言っているわけではないです」

 納得できなさそうな表情の社長さんには、

 「きつくてもなんでも金融機関にかまってもらえる内が華、ですよ!」と申し上げましたが伝わりましたかどうか…

 売り上げ低下⇒入金が予定よりずれたり少なかったり⇒金融機関に対する延滞月数が増える⇒条件変更したいがきちんとした計画も出せない(当然弊社に対する支払いも遅れております)⇒条件変更が遅れる⇒延滞月数を圧縮するため弁済をしなければならい⇒資金計画がずれる

 という繰り返しです。

 社長を介しての連絡だとらちが明かないので金融機関と連絡を取り、先に条件変更の申し入れ書と計画を弊社側で作成しとにかく条件変更の検討に入ってもらうことにしました。

 今は資金繰りが苦しいですがそんなに悪い会社ではありません。

 「会社はアタマ(社長)で決まる」

 改めて認識した事案でした。


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