昨日今日と、暑さがぶり返した札幌。昨日は33度、今日もこの時間(午前10時過ぎです)、30度を超えてきています。夏らしい感じで画像が撮れたので。
さて、今日は元金優先充当について。
例えば借入が20億円、利率4%とすると年間の支払利息は80百万円になります。よくあるケースは、営業利益で80百万円を稼げているが利息に消える、というパターンです。
そこで、利息は計上しますが未収とし(銀行側から見て)、浮いた分を元金返済に充てていきます。法人税負担が発生しますので40百万円全額ではないですが元金は少しずつ減っていきます。
元金が減れば翌年以降発生する利息も減り、浮いた分が元金返済に回り…という循環が発生します。
単純に利息だけを払い続けると上記の例では元金は永遠に減りません。金融機関としても形式上、帰ってこないおカネ、ということになりますのでどこかで貸倒処理をしなければなりません。
支払いに充当できるCFを利息ではなく、元金に先にあて、元金を完済したところで未収利息の回収をしていく、というのが元金優先充当です。
元金優先充当という対応を受けるのは簡単ではありません。計算してみればわかりますが上記の例で行くと、元金優先充当しても元金を回収するのが25年後。そのあと未収利息を回収していくことになりますのでそれにさらに12.5年、合計37.5年。それならば、金融機関としては利息を下げ、利払いを受けながら元金返済を受けるという選択肢も出てきそうです。
金融機関にとって利息を未収にする、というのは異常な取り扱いになりますので実務ではなかなか目にする機会はありません。しかし、知っておいて損のない用語だと思います。
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例えば借入が20億円、利率4%とすると年間の支払利息は80百万円になります。よくあるケースは、営業利益で80百万円を稼げているが利息に消える、というパターンです。
そこで、利息は計上しますが未収とし(銀行側から見て)、浮いた分を元金返済に充てていきます。法人税負担が発生しますので40百万円全額ではないですが元金は少しずつ減っていきます。
元金が減れば翌年以降発生する利息も減り、浮いた分が元金返済に回り…という循環が発生します。
単純に利息だけを払い続けると上記の例では元金は永遠に減りません。金融機関としても形式上、帰ってこないおカネ、ということになりますのでどこかで貸倒処理をしなければなりません。
支払いに充当できるCFを利息ではなく、元金に先にあて、元金を完済したところで未収利息の回収をしていく、というのが元金優先充当です。
元金優先充当という対応を受けるのは簡単ではありません。計算してみればわかりますが上記の例で行くと、元金優先充当しても元金を回収するのが25年後。そのあと未収利息を回収していくことになりますのでそれにさらに12.5年、合計37.5年。それならば、金融機関としては利息を下げ、利払いを受けながら元金返済を受けるという選択肢も出てきそうです。
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