来月から黄河恐竜展が行われます。初めて商工会議所経由でチケットを買いました。

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 さて、今日の北海道新聞の報道で、北海信金の平成24年3月決算で自身初の赤字決算となることがわかりました。

 詳細な数字はアニュアルレポートの公表を待ちたいと思いますが、赤字決算の主因は、「個別貸倒引当金の増加」とのこと。前期比6倍の36億円を積み立てたため、通期で20億円の赤字を計上した、とのことです。

 ここで浮上するのが金融円滑化法との兼ね合いです。

 記事では

 「大口融資先の業況悪化などにより」

 「改善計画と実際の経営状況との差が大きい債務者について」

 貸倒引当金を積み増した、とのことで金融円滑化法との関連には触れていません。個別引当した先のうちどれくらいが金融円滑化法による条件変更先かわかりませんが、来春の金融円滑化法期限切れを前に、引当を実態に合わせておく、という姿勢があったのではないかと推測します。

 貸倒引当を積み上げる、というのは、将来の貸し倒れについて今、準備をする、ということですので北海信金としては金融円滑化法が切れたあと、あわてて積み増しをするよりは今のうちに、という判断が働いたのでしょう。

 先に書いた記事の、「銀行は体力も情報も蓄えた」にもリンクしますが、

 北海信金の赤字決算はこれからいよいよ金融円滑化法により先延ばしした不良債権処理が本格化する予兆だと思います。

 そして、横並び意識の強い信金の中で不良債権処理費用計上を前倒した、北海信金の英断に敬意を表します。