日に当てて元気回復中の鉢。ローテーションで玄関口に出ます。夏に近づき、紫外線も強くなってきたように思います。

帽子のターンアラウンドマネージャー札幌を行く - 認定事業再生士のブログ-ipodfile.jpg


 今日は中小企業経営者の心理について。

 昔と比べ、今の中小企業は儲かりずらくなっています。

 赤字を出さないレベルなら御の字。取引先の貸倒れなどで財務内容に傷がつくといつまでも治りません。

 そんな中、経営者の方々は、日々必死で会社のかじ取りをしています。

 弊社にご相談にみえる方々は、例外なくおカネが厳しくなって訪問してきます。おそらく、訪問してくるまでに何度も危機を乗り越え、おカネをつないできたはず。そして経営者が観念する何かがあって相談へ、という流れだと思います。

 私は仕事柄、いろいろな会社の経営者の本を読みます。今は隆々とした会社でも創業期には、「銀行残が数千円になったこともあった」「給与を遅配した」というようなエピソードも目にします。経営者は少々のことではへこたれないのです。

 あるセミナーでお聞きした経営者の言葉に、

 「悪いことが重なっても2つまでならなんとか持ちこたえられる。しかし、3つになると対処は難しい」

 本当にこの見極めが難しいところです。

 よく、再生本には「傷が浅いうちに早めに相談を」と書かれていますがこのような背景があるとどうしても相談のタイミングは遅くなりがちです。

 客観的にみて相談のタイミングが遅いものだったとしても、私が思うのは、

 「相談したタイミングがベストタイミング」ということです。ようやく経営者の腹が決まって相談へ、という流れになっているわけですから。

 過ぎ去ってしまった過去のことは忘れ、再生に向けてできるベストを模索すべき、と思います。