猛暑のおかげ?で勢いを取り戻した植物。バオバブは熱帯の植物ですから…

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 オーロラ。伸びすぎ?寒さにも強いということですので育ったら少し大きい鉢に植え替えますか。 

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 さて、道内で中小企業融資と言えば、北海道信用保証協会です。実質的に保証協会の付保があるかないかで融資の成否が決まると言っても過言ではありません。

 中小企業のほとんどは担保も持っていませんし、プロパー融資を受けられるだけの財務内容でもありません。勢い、保証協会頼み、ということになってきます。

 その保証の様子はどうなっているのでしょうか。

 道内の総貸出金額12兆5800億円(23年5月現在)に対し、保証残高は、1兆50億円、割合にして8%前後ということになります。

 ちなみに、全国統計になりますが、条件変更を受けている債権のうち、保証協会付きの比率は50%を越えます。先に書いた、「担保なし」「保証協会頼み」の企業が多く条件変更を受けていることが推測できます。

 リーマンショックを受けて信用保証協会にセーフティネット保証枠が出来たのが平成20年10月でした。当初全国枠で6兆円でスタートし最終的には35兆円まで増枠されました。

 35兆円の枠のうち、21兆円が使われた、とされていますが、全国の信用保証残で行きますと、

 平成20年3月で29兆円だった保証残が21年3月で34兆円まで増加していますので一定の融資促進効果はあったと思われます。

 道内の推移を見ますと、リーマンショック当時の9170億円の付保残が1年後の21年10月で1兆1,053億円まで増加していて、道内でも融資を絞り出した効果が出ていると思われます。(+1,883億円)

 ほぼ同じ時期に道内の総貸出残高は12兆3,959億円(21年3月期)から12兆7,551億円(22年3月期)へ、3,592億円増加しており、この増加のうちの相当部分はセーフティネット保証であったと思われます。

 しかし、道内の保証残高は、21年10月頃をピークとして漸減を始め、震災後のセーフティネット保証延長や5月の震災対策特別保証があっても減少は止まりませんでした。

 これに歩調を合わせるように道内の総貸出残高もここ1年ほどは前年同月比横ばいから微減に転じています。

 条件変更は返済を止めたり元金を減らしたりする措置です。つまり、元金の減りが遅くなるわけで新たに与信をしていると言ってもいい措置なのです。

 条件変更により残高が減りにくくなっているのにもかかわらず総貸出は減り始めている。

 信用保証残高もほぼ2年前から減少に転じている。

 数値からは、信用保証制度による融資の後押しは限界まで来ていると思われます。

 道内の中小零細企業に残された融資調達の道は、非常に限られたものになってきています。