某日。ウチの社員さんと将来どうなりたい?というお話しをしていて、

 「経営者の考えること(私も小さい会社ではありますが経営者です)と従業員さんの立場で考えることは全く違う」ということを改めて感じました。

 私自身も経営者でもあり、またコンサルタントとして多数の経営者の方々と接する立場にあります。経営者になる前はサラリーマンを20年、大企業と中小企業でそれぞれ10年ずつ経験しましたので社員の目線、というのもわかります。

 経営者とはどんな種族なのか、知られているようで知られていない、部分をサラリーマンと対比して簡単に列挙しますと…

1.自分には悪いことは降りかからないと思っている。

2.自分には経営手腕があると思っている(この商売でメシが食えると思っている)。

3.今月売り上げがなければ来月取り返せばいいと思っている。

4.100円、1000円の話も敏感に反応するが、何かを考えるときのおカネの単位は大抵100万円単位より上

5.最終的には社内のことはすべて自分の責任

 と言う感じでしょうか。

 社長さんはそれぞれ自分のツボを心得てらっしゃいます。

 「これが自分の仕事」

 「これをやっているときが一番楽しい・他の仕事はしない」

 自分の腕一本の評価でおカネが入ってきたり入ってこなくなったりします。そういう意味では社長さんたちは間違いなくプロの世界にいます。(※ここの部分はサラリーマンの方も一部プロ化している方が増えているので境目はぼやけてきているかもしれません。一方、アマチュアに近い社長さんもいますし…)

 道内の法人税申告数は11万7000件です。これを活動している法人数、と解釈すると、述べ11万7000人の社長さんがいることになります。

 人数で言うと北見市の人口に匹敵します。

 プロ、といえば芸術家やスポーツ選手を思い浮かべますが一番人数が多くて身近なプロ、それが社長さんなのかもしれません。

 雑感でした。