秋晴れの札幌です。大通公園ではオータムフェストの準備が進んでいました。

帽子のターンアラウンドマネージャー札幌を行く - 認定事業再生士のブログ-秋晴れ


 リスケジュールのお話です。

 リスケでCF赤字を解消し時間を稼ぎつつ経営改善をする、というのが地方中小企業再生の黄金パターンかと思います。

 その前半部分であるリスケ。

 以前にも書きましたが、不動産担保付の部分をどう評価するか、保証協会付きの部分はどうするのか、に加えて最近見た新しい論点です。

 「限られた返済原資を取引銀行でシェア割りする時に短期は分母に入れるべきではない」

 理由としては、「短期資金はそれぞれ返済引当がある(=〇〇月に入ってくる△△の資金により返済する)はず」「それに対して長期運転資金の返済は基本的に収益返済である」「したがって業績不振により返済が難しい、というのであれば長期資金のシェア割りで返済額を計算すべきである」

 この点につきましては、長期資金しか貸していない銀行、長短両方支援している銀行で見解が分かれるところかと思います。

 実際のところ、資金の苦しい会社に短期資金返済の引当にしている入金があればすぐ全体の資金繰りに充当してしまうはずです(資金ショートしかけている会社が短期資金だけきちんきちんと返済していく図は想像しにくいものがあります)。

 弊社の立場とすれば、他の取引金融機関に相談しつつ、「分母に短期を入れない」という合意が成り立つのであればそれに越したことはありません。弊社の事業再生の基本は「タブーは作らず、その線でできるかどうかを素直に考える」というところですのでこのようなお申し出を受けた場合は可能性として排除せず受け入れの可能性を探ることになります。


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書店店頭の様子です。画像をまとめて表示しました。こちらから。

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