中小企業再生においては、「対処すべき相手」としてよく名前を見かけました。

 創業者の大島社長の事業拡大の足跡をまとめた本です。



 この本が書かれたのが2001年。その後、SFCGのようなノンバンクは激烈な利息返還訴訟の嵐にさらされます。法律論はちょっと置いて、一度は稼いだお金(もちろん税金もかかっています)をどんどん返還しなければならないのをただみなければならないというのは…経営者としてはつらいことだと思います。

 ともあれ、昨年からは一日でも延滞をすると即期限の利益喪失→回収へ、という行動をとっていましたので資金繰りが苦しいのだろう、ということは感じておりました。

 回収も全額回収ではなく、簡易裁判所がすぐ判決を出せる140万円までを即刻返せ、という迫力があるのかないのかよくわからない手法を使っていました。

 SFCGが東証2部に上場したのが1997年。一部に上場したのが99年。このあたりが企業としてはピークで、そのあと、商工ローンが問題となり国会に喚問され、利息返還訴訟が起き、最終的には資金調達先であるリーマンを中心とした外資系金融機関から資金調達ができなくなって民事再生、ということになりました。

 企業のあるべき姿(社会的使命、ビジョン)について最初に考えさせられる倒産劇ですが、

 やはり、企業の永続性ということが頭をよぎります(以前書いたジョーコーポレーションの記事はこいら)。

 改めて企業は「永らえてナンボ」だと思います。





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