
子供が小さいのでニンニクはなし。具はシーフード、と言いたいところだが鶏肉。サフランはちゃんと使ったのだが、これが…いい香りなのですなぁ。
なんというか官能的で体の奥の方から力がわいてくるような、というか。スペイン産の赤ワイン(Ribera del Duero, Pesquera 2004)と一緒にいただきましたが、ホント、元気出る。がお。
さて、シリーズ第三弾。
最初に、自分を変えることは案外難しくて、次にそれは脳の仕組みに関係がある、と書いた。
では自分を変えるには?変化を維持するには?
「変われません」が結論だったらあまりに寂しくてつまらない。
脳が苦しいことに耐える仕組みがある。「報酬系」というやつだ。
脳は願い事が叶ったり、目標が達成できたりすると大量のドーパミンという物質を分泌する。脳内麻薬といわれ、強烈な幸福感を味あわせる物質だ。一度この快感を味わうと、脳は「もう一度あの味を…」ということでトライを繰り返すようになる。
(「成長する脳」、久恒辰博著、実業之日本社、2007年2月、1,300円+税)
これをちょっと頭に留めていただいて、私とセールスマンとの会話。
私「仕事をしていてうれしさを感じる瞬間、それがあなたの仕事のツボなんだけど、まだよくわからないでしょ?」
セ「はい…」
私「じゃ、すごく簡略化するけどあなたは職場で褒められたらうれしい?」
セ「それはもう!」
私「先週…、先々週くらいまでさかのぼって、職場で褒められた?」
セ「いや、ないです。怒られはしましたけど」
私「自分を変えていくのは強く決心すればその時はできるんだよ。でも長続きしない…それには燃料がいるのさ。決意する心をエンジンとすると燃料に当たるものが…何だかわかる?」
セ「??」
私「『励まし』なんだよ。『お前の進んでいる道は間違ってないぞ、そのままがんばれ』っていう」
セ「はい、そういう風に励まされたらがんばれそうな気がします」
私「そして頑張り続けて出した結果を褒められたら?また頑張っちゃうよね」
セ「はい」
私「自分を変えるためには周囲にあなたを励ましてくれる人が必要なのさ。もしいなければたまにここにくればいいよ」
セ「わかりました」
職場の上司が褒めてくれるってのが一番効くのだが…聞きとりした範囲ではそうでないケースが圧倒的に多そうなので、次回は「なぜ上司は褒めないのか」「上司を変える高等テクニック」などについて。(長期連載になってきた…)
ちなみに前出のドーパミンという物質、苦しみや強いストレスが加わったときにも放出されるという。マラソンランナーが苦しみの絶頂で快感を感じる、というのがこれに当たる。さてあなたのドーパミン放出パターンは、「成功パターン」だろうか「ストレスパターン」だろうか。
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筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社
株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
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