道内では大手の住宅メーカー、「木の城たいせつ」が破たんしました。3月5日に営業を停止し、同10日に自己破産を申請しています。
グループの売上高はピークから半減したとはいえ100億円近くあり、従業員も600名を越えていました。「100年住宅」を標榜し独自の技術力でマーケットを開拓していった会社です。
同社の商品である住宅が3階建で木造でありながら建築確認申請が必要だったことから強度偽装のあおりで許可までの期間がのびたあおりを受けた形です。
先日、建設業再生コンサルタントである、網師本大地氏を札幌にお招きしてSRC札幌支部のセミナーを行いました。
その席上、網師本氏が指摘していたのが、
「確認申請手続きの遅滞はどんどん悪化する」というものでした。
A建物の手続きが遅れる。そこにB建物の申請が来る。Bの審査の途中にC,Dと申請がたまる。1件当りにかかる時間が伸びているのだから遅れはどんどん累積していきます。
審査期間が伸びることでその間の金利負担が増加します。当然、工事発注までに時間がかかることになりますので工事の量そのものが減る、という効果もあります。
加えて、資材の値上がりが続いています。札幌市内のマンション建築業者によれば「販売価格を1割程度上げないと採算が取れない」といいます。
加えて昨年までの不動産ミニバブルの期間、マンション建築が盛んに行われた結果、札幌市内には3000戸から4000戸のマンション在庫がある、とされています。(札幌市内のマンション需要は年3000戸と言われていますので1年分以上の在庫が積み上がっていることになります)
思うように工事を始めることすらできず、在庫がだぶついているのに値上げをしなければならず…
昨日書いた、公共投資の着工ストップに加え、民間部門も暗い材料に事欠きません。
この二つの大波が疲弊しきった建設業者を襲うのです…
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↑ここをこりっ、とね!
筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社
株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
筆者山崎誠が運営するネット書店 「街コンのビジネス家」
筆者のブックログ「再生コンサルタントの書棚/CDケース」
筆者のもう一つのブログ「ターンアラウンドマネージャー本日のお楽しみ」
グループの売上高はピークから半減したとはいえ100億円近くあり、従業員も600名を越えていました。「100年住宅」を標榜し独自の技術力でマーケットを開拓していった会社です。
同社の商品である住宅が3階建で木造でありながら建築確認申請が必要だったことから強度偽装のあおりで許可までの期間がのびたあおりを受けた形です。
先日、建設業再生コンサルタントである、網師本大地氏を札幌にお招きしてSRC札幌支部のセミナーを行いました。
その席上、網師本氏が指摘していたのが、
「確認申請手続きの遅滞はどんどん悪化する」というものでした。
A建物の手続きが遅れる。そこにB建物の申請が来る。Bの審査の途中にC,Dと申請がたまる。1件当りにかかる時間が伸びているのだから遅れはどんどん累積していきます。
審査期間が伸びることでその間の金利負担が増加します。当然、工事発注までに時間がかかることになりますので工事の量そのものが減る、という効果もあります。
加えて、資材の値上がりが続いています。札幌市内のマンション建築業者によれば「販売価格を1割程度上げないと採算が取れない」といいます。
加えて昨年までの不動産ミニバブルの期間、マンション建築が盛んに行われた結果、札幌市内には3000戸から4000戸のマンション在庫がある、とされています。(札幌市内のマンション需要は年3000戸と言われていますので1年分以上の在庫が積み上がっていることになります)
思うように工事を始めることすらできず、在庫がだぶついているのに値上げをしなければならず…
昨日書いた、公共投資の着工ストップに加え、民間部門も暗い材料に事欠きません。
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