日曜日、4月20日午前中に「建設業のための事業再生セミナー」を実施いたしました。

 札幌商工会議所様のご協力でこのセミナーも主催していただき(弊社とSRCが共催)セミナーの場所の確保、集客に大変なご尽力をいただきました。

 当日は休日にもかかわらず、60社ほどの参加をいただきました。ありがとうございました。

建設業山崎 冒頭、ご挨拶をかねて私から北海道の建設業界の概観をご説明しました。

 少し前に「北海道の建設業界」というシリーズものの記事でご紹介した内容とほぼ同じです。

 ①道内の建設関連投資(公共+民間、住宅建築も含む)ピークから46%減と、ほぼ半分に落ちた。
 ②中でも公共投資の落ち幅が大きい。
 ③今後もこの落ちは続いていく。
 ④市場の縮小が続いているにもかかわらず、建設業者、従事する労働者の数は微減にとどまり、リストラが遅れている。
 ⑤ガソリン税の暫定税率で賄われていた、北海道内の地方公共団体向事業費(年400億円)と北海道開発局予算(4960億円)の執行が停止している。1日14億円分の公共投資が減っている。

 などご説明しました。

会場の様子 会場内の様子です。

 その後セミナーに入り、TSKプランニング・立川昭吾氏の講演「変われるか建設業界」のあと、
 
 有限責任事業組合CBCCコンサルティング理事業・福島一隆氏の講演「建設業・再生への道標」がありました。 

福島氏 福島氏です。

 福島氏とは前日の土曜日札幌入りされた関係でお食事を一緒にさせていただき、いろいろと貴重な情報をいただきました。

 その席で建設業再生の特徴として、

 ①許認可産業であること
 ②公共事業の場合、経営事項審査により上場企業から地方の零細企業まで一括して同じ基準で評価を受けること
 ③公共事業、民間事業とも高度成長期は旺盛な発注が続いていた関係で基本的に競争がなく、営業力に乏しいこと
 ④これからは業界内での自社のポジション(元請・プロの下請・受注専門・コンサル業発など)を明確にしていくことが必要で一度決めたら動かせない。(従来のように下請から始まって会社が成長して元請に…というパターンは消滅)
 ⑤基本的には規模を思い切って縮小して会社の存続を図るパターンか、周辺業務に出ていくパターン。地方の建設業者で関連事業を従来からやっている場合は後者のパターン。

 など、じっくりお聞きしました。

 セミナーでは、情勢の分析のあと、

 「原理原則を明確化して守る」「時流に適応する」「思想理念を持つ」という成功の3原則の後、「結局、皆さんは建設業が好きですか?」とお聞きになっていたのが印象的でした。

 好きでないもの、楽しくないものに没頭することはできない…と。

 このセミナーはお集りいただいた参加者の皆さんにはすごく刺激になったと思います。

 でも誰よりも刺激を受けたのは私、かもしれません…。

 建設業の事業再生について、再度もっと深い内容のものを企画したいと思っています。




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