fcb6e562.JPG 台風一過、暑い日になった。
 写真は札幌銘菓「草太郎」。よもぎまんじゅうで、向って右が普通のもの、左が「揚げ」。シンプルで食べ飽きない味でたまに食べたくなる。私は普通の方が好きで、「揚げ」はおいしいけど、「無理して揚げんでも」と感じてしまう。(でも結局食べちゃうけどね)

 いつも拝見するブログで「ここ数日忙しかったので、携帯でアップして…」という話が書いてあった。(そうです。「まつさん」のブログです)

 はっ。

 このブログはどうなのか。携帯対応になっていないんじゃないか??これはワダさんに電話せねば!と思っていたら目についたのがブログ右下のQRコード。

 「ん?」

 カシャッ

 あ、…できたときからちゃんと対応になっていたのね。

 私が鳥頭なために聞き流してしまっていたのね。

 ワダさん、ごめんなさい。

 さて、「がんばれ、セールスマン(1)」の続き。

 なぜ、人間は「よくなろう」と決意しても忘れてしまうのか、変われないのか。

 それはあなたのせいではない。

 人間の脳の仕組みに原因がある。

 脳は繰り返しを好む。

 変化を好まない。(あくまで原則…訓練により変化好きになれる)

 皆さんの朝を思い出してほしい。特に勤務されている方。朝起きてからドアを開けるまでの手順はほとんど同じじゃないだろうか。あるいは通勤経路、バスや地下鉄の時間、どの席に座るかなど、ほとんど毎日同じ行動をしてはいないだろうか。

 これらの慣れた手順は無意識にこなされ、その間、頭の中では他のことを考える余裕すらある。(歯を磨きながら「今日のアポは…」など他の事を考える、など)

 これは脳がショートしないための巧妙な仕組みである。

 「目の前にあるものを『これはコップだろうか』…などと一つ一つ疑っていたら大変です。…さらに哲学的に『コップとはなんぞや』などと考えこんでいたら日常生活に支障が出ます」(「脳はなにかと言い訳する」、池谷裕二著、2006年9月、祥伝社刊、1,600円+税)

 つまり何もしないと脳は、日常生活をどんどん定形化、ルーティン化していき、ほとんどなにも考えなくても暮らせるまでになる。

 (余談だが、そうなると脳がぎゅうぎゅう働くような場面が少なくなるのでいわゆる「思い出」が少なくなる。そうすると「あー、今年ももう終わりか、社会人になると時間が経つのが早いなぁ」なんてことになる。身の覚えのある人も多いのでは?)
 
 脳の認識には原則がある。

 「脳は知っているものしか認識できない」(by苫米地英人氏)

 何をわかりきったアホなことを、とお思いだろうが、せっかくモチベーションが上がるいい話を聞いたとして、

 「でも俺にはできないし」と思ってしまったら?

 記憶としては残るかもしれないが、その「いい話」は脳の中で「自分には関係のない記憶」扱いされ、結局思い出されることもなく、脳的には「知らない」扱いになる。

 (この辺の脳の手口は本当に巧妙だ。詳しくは「脳は意外とおバカである」、コーデリア・ファイン著、2007年2月、草思社刊、1,600円+税)

 で、「知らないものは認識できない」ということになり、変化の芽は見事に摘み取られるのである。

 ああ。

 そりゃ、誰も二回目、来ないわな。  
 
 でもそれでは事業再生コンサルタント的に非常につまらない結論なので、「がんばれ、セールスマン(3)」は「脳に言い訳させない方法」ということで。またまた続く。
 
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 筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社
 株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
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