今日はお客様との打ち合わせの後、ちょっと特殊な製法で作ったお酒のテイスティング。同じ製法で北海道オリジナルの商品はできないか?という検討の一環でした。事業再生にはこういうお仕事もあります。さて、今日は事業再生の中のコストカットについて。
結論から言うと、中小企業は「コストカットだけ」では立ち直りません。せいぜい赤字が収支トントンになるくらいだと思います。
ではコストカットが無意味かというと決してそんなことはありません。
銀行にリスケをお願いするようなケースでは債務者である企業側も
「血を流している」ということを示す必要がありますので役員給与を初めとして経費の切り詰めをします。車両費(大型車両を軽自動車に、など)、交際費(いわずもがな)などが対象となります。
ただし、役員給与カットも過去の蓄積が厚い場合を除いて長期間続けられるわけではありません。経営者とてカスミを食べて暮らせるわけではありませんから…
特に人件費をコストカットの対象とする場合は士気の低下を防止するためにも第二の資金調達、と位置づけて、「1年に限り△%カットする」と年限を区切ってコストカットを行います。そこで浮いた財源をもとに経営改善を行うわけです。
その手法を実行されているのが、M&Aを使って業容を拡大してきた、日本電産です。
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こと人件費に関してはを○%削ったら△億円のコストカット…、と計算ができる大企業と違い、中小企業ではなかなか計算どおりに行きません。今日、JALの早期退職募集のニュースが流れていて、
「当初募集した450人に対して630人が応募した」というものでした。連結対象会社までいれて社員数5万人を超える会社ですからそれでもやっていけますが、人数1000人の会社で同じことが起きたとしたらどうでしょう。
コストカット、奥深い世界です…。
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筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社
株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
筆者山崎誠が運営するネット書店 「街コンのビジネス家」
筆者のブックログ「再生コンサルタントの書棚/CDケース」
