日本最高気温更新、なのだそうだ。
今日は過ごしやすいが、おとついあたりまで札幌も暑い日が続いていた。33度とか34度になると家にいるのがちょっときつい。私の住宅に冷房はまだないので近くのジャスコに涼みに行って来た。
涼みにいくのが目的なのでとにかくだらだらとウィンドゥショッピングをした。するとやはり普段、見落としている商品に気がつく。
買ってきたのがこれ。

しかしまぁ、ネーミングに事欠いて「サドンデスソース」とは。ご丁寧にドクロのキーホルダー付き。お値段は900円しない。ちなみにシリーズ化されていて「デスソース」「アフターデスソース」ときてこれになる。
さっそく試してみたら…やはりすごく辛かったのである。
「さてどうやってこの辛さをブログで伝えよう…」と思っていたら実は辛味の単位ってのがあるのである。スコービル氏が考案したSHU(Scoville Heat Unit)というのがそれで、おなじみのタバスコソースが2100位。(位、というのはこのSHUという単位が人間の味覚を頼りに測るものであるため)。この「サドンデスソース」は50,000SHUということでざっとタバスコの25倍の辛さ、ってことになる。タバスコみたいに塩と酢がきつくないので純粋に辛味だけが強調されてある意味おいしい。(辛いもの好きのK野さん、おひとついかが?)
ちなみに地球上最大の辛さのものは16,000,000SHU。このレベルになるとトウガラシから純粋カプサイシンを精製したのとほぼ同じことになるらしい。これも同じ会社の製品だ。
この会社はアメリカ本社のExtreme Food。法人名が製品にもHP上にもきちんと表示されていないのだが、多分これが社名か。社長はブレアさん。
「経営理念」とおぼしき部分に、
「…私は1989年以来ずっと辛いソースを作ることにすべてをかけてきました。これは仕事ではありません。ビジネスでもありません。私の人生なんです」
と書いている。
FAQのコーナーで「何故商品名が『デス』ソース?」という質問に対して、
「がつっと辛さを感じびっくりしたあと、次には『ああ生きている』って思うでしょ?」
と答えている。「辛いもの」で食っていくという、一貫した、明確なポリシーがある。
前ふりが長くなったが(デスソースでおしまい、にはしませんよ)、経営に関する明確なポリシーが必要なのは日本の中小企業経営も全く同じだ。
でもそれを作り上げる段階でちょっと違うところを感じる。
日本の経営者はどうしても真面目に経営に取り組んでしまう。
たとえば、完全に原価管理が行き届いている飲食店を想像してみて欲しい。
ごくごく普通のメニューだが何か給食の献立のような、ちょっとした窮屈さ、つまらなさを感じるのではないだろうか。
その給食にしても成人したあと、印象に残るのは揚げパンなんじゃないだろうか。作るのにも手間がかかりたぶん栄養学的には?な食べ物。でも食べていて楽しい。面白い。記憶に残る。
飲食店のメニューでも、
単に「△△産イカ刺し○○円」より、
「店長が仕事をさぼって釣ってきました。申し訳ないのでイキのいいところをお分けします。限定5食イカ刺し○○円」の方がぐっと訴求力が増す。
事業計画そのものはもちろんまじめに作り上げていく。その企業とその企業のお客様との接点にはこういう、商品名「サドンデス・ソース」のような「おちゃめポイント」の設定が一つ二つ必要になる。
おちゃめの塊のようなExtreme Food社。でも私のように日本にもその製品を買う人間がちゃんといる。
お客様は会社の経営会議に出て商品を買うかどうかを決めるわけではない。
商品を手に取ったときの楽しさやワクワク感、「くすっ」と笑わされたり「おっおっ」と興味をひかれる感じ。そんなような共感をもとに買うかどうか判断するのである。
どうでしょう、自信を持って自社に「おちゃめポイント」を作りませんか?
↓ワンぽちお願いします。

筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社 株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
筆者山崎誠が運営するネット書店 「街コンのビジネス家」
今日は過ごしやすいが、おとついあたりまで札幌も暑い日が続いていた。33度とか34度になると家にいるのがちょっときつい。私の住宅に冷房はまだないので近くのジャスコに涼みに行って来た。
涼みにいくのが目的なのでとにかくだらだらとウィンドゥショッピングをした。するとやはり普段、見落としている商品に気がつく。
買ってきたのがこれ。

しかしまぁ、ネーミングに事欠いて「サドンデスソース」とは。ご丁寧にドクロのキーホルダー付き。お値段は900円しない。ちなみにシリーズ化されていて「デスソース」「アフターデスソース」ときてこれになる。
さっそく試してみたら…やはりすごく辛かったのである。
「さてどうやってこの辛さをブログで伝えよう…」と思っていたら実は辛味の単位ってのがあるのである。スコービル氏が考案したSHU(Scoville Heat Unit)というのがそれで、おなじみのタバスコソースが2100位。(位、というのはこのSHUという単位が人間の味覚を頼りに測るものであるため)。この「サドンデスソース」は50,000SHUということでざっとタバスコの25倍の辛さ、ってことになる。タバスコみたいに塩と酢がきつくないので純粋に辛味だけが強調されてある意味おいしい。(辛いもの好きのK野さん、おひとついかが?)
ちなみに地球上最大の辛さのものは16,000,000SHU。このレベルになるとトウガラシから純粋カプサイシンを精製したのとほぼ同じことになるらしい。これも同じ会社の製品だ。
この会社はアメリカ本社のExtreme Food。法人名が製品にもHP上にもきちんと表示されていないのだが、多分これが社名か。社長はブレアさん。
「経営理念」とおぼしき部分に、
「…私は1989年以来ずっと辛いソースを作ることにすべてをかけてきました。これは仕事ではありません。ビジネスでもありません。私の人生なんです」
と書いている。
FAQのコーナーで「何故商品名が『デス』ソース?」という質問に対して、
「がつっと辛さを感じびっくりしたあと、次には『ああ生きている』って思うでしょ?」
と答えている。「辛いもの」で食っていくという、一貫した、明確なポリシーがある。
前ふりが長くなったが(デスソースでおしまい、にはしませんよ)、経営に関する明確なポリシーが必要なのは日本の中小企業経営も全く同じだ。
でもそれを作り上げる段階でちょっと違うところを感じる。
日本の経営者はどうしても真面目に経営に取り組んでしまう。
たとえば、完全に原価管理が行き届いている飲食店を想像してみて欲しい。
ごくごく普通のメニューだが何か給食の献立のような、ちょっとした窮屈さ、つまらなさを感じるのではないだろうか。
その給食にしても成人したあと、印象に残るのは揚げパンなんじゃないだろうか。作るのにも手間がかかりたぶん栄養学的には?な食べ物。でも食べていて楽しい。面白い。記憶に残る。
飲食店のメニューでも、
単に「△△産イカ刺し○○円」より、
「店長が仕事をさぼって釣ってきました。申し訳ないのでイキのいいところをお分けします。限定5食イカ刺し○○円」の方がぐっと訴求力が増す。
事業計画そのものはもちろんまじめに作り上げていく。その企業とその企業のお客様との接点にはこういう、商品名「サドンデス・ソース」のような「おちゃめポイント」の設定が一つ二つ必要になる。
おちゃめの塊のようなExtreme Food社。でも私のように日本にもその製品を買う人間がちゃんといる。
お客様は会社の経営会議に出て商品を買うかどうかを決めるわけではない。
商品を手に取ったときの楽しさやワクワク感、「くすっ」と笑わされたり「おっおっ」と興味をひかれる感じ。そんなような共感をもとに買うかどうか判断するのである。
どうでしょう、自信を持って自社に「おちゃめポイント」を作りませんか?
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筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社 株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
筆者山崎誠が運営するネット書店 「街コンのビジネス家」