開業に当たり、各所からお花や鉢植えをいただいた。(ちなみに普段、私は最も花が似合わない男であると自負している)

 一昨日、オフィス家具の組み立て作業中にどんどん到着する花。組立作業に支障のないよう、事務所の一番奥、社長席の当たりにまとめて置いて行ったら壮観な眺めになった。

 家具の組み立てが終わり、社長椅子に座ってみると本当に花に埋もれたよう。

 「これは…『笑っていいとも』?」

 20年以上もサラリーマン生活やってきてこんなに職場に花や観葉植物があるのは初めて。こんなところからも「いままでと違う生活に入ったんだな」と感じる。例えると長い文章の中の段落替えのような。

 そのほかにも祝電や心のこもった自筆のお手紙をいただいた。「どんなオフィスになりました?」とふらりと訪ねていただいた方や「こっちの方がいいでしょう?」とお酒を下げてこられる方…
 
 「これからはなんでも一人だ」と思って起業したが最初の二日間は「一人じゃないんだよ」というメッセージをいろいろな形でいただいた。

 接客でその日使ったコーヒーカップを洗うのが夕方の日課になっているが、給湯室で一人じゃぶじゃぶカップを洗っていると当たり前のことだが「こんなことまで自分でやるんだな」と思う。

 しかし事務室のドアを開け植物の香りを感じ、次に花や観葉植物の姿が目に入ってくると…「じゃ、ちょっとがんばります!」という気持ちになる。

 今日は昼休みに水やりの道具を買ってきましょう。