毎週日曜日、この時間帯は子供が楽しみにしている「それいけ!アンパンマン」の時間である。

 幼児から大人まで誰もが知っている「アンパンマンのマーチ」。アニメの冒頭流れるあの曲である。

 実はテレビで流れているこの曲、2番の歌詞だということをご存知だろうか。

 1番の歌詞はこんな風になっている。

「そうだ うれしいんだ 生きる 喜び
 たとえ胸の傷が痛んでも
 何のために生れて 何をして 生きるのか
 答えられないなんて そんなのは嫌だ!
 今を生きることで 熱い心燃える
 だから君は行くんだ 微笑んで
 そうだ うれしいんだ 生きる 喜び
 たとえ胸の傷が痛んでも
 ああ アンパンマン やさしい君は
 行け! みんなの夢守るため

(JASRAC/003-2549-0、作詞やなせたかし、作曲三木たかし)

「何のために生れて 何をして 生きるのか
 答えられないなんて そんなのは嫌だ!
 今を生きることで 熱い心燃える
 だから君は行くんだ 微笑んで
 そうだ うれしいんだ 生きる 喜び…」

 熱い歌詞ではないか。

 そして…

 これを経営に置き換えたら?

「何のために会社を作って 何をして稼ぐのか 経営を続けるのか」

 …答えられないなんて嫌じゃないですか?
  
 絵本版アンパンマンが出版されたのが昭和43年。アニメ放送開始は昭和63年。翌年には映画版製作が開始され以降年1作ペースで公開されている。

 原作者やなせたかし氏の絵本を見ると「生きる」ことや「生命」の大切さが常に根底にある。アンパンマンを筆頭に出てくるキャラクターはすごく「不格好」なものが多い。

 ちなみにテレビアニメだとアンパンマンが負けそうになると「新しい顔よ~っ」とバタ子さんが焼きたてのアンパンを投げてくれる。絵本版だと、困った人に顔を全部食べさせてしまい、首のない状態のアンパンマンが体育座りをしてジャムおじさんが顔を焼いてくれるの待つ。(なかなかシュールな図である)

「かっこ悪くても見かけが悪くても自分の命を大切に、そして人の命を守るために生き抜くこと」
 
 そんなメッセージが込められているように思う。(それは、やなせたかし氏が日中戦争を兵士として経験していることと無縁ではないと思う)

 現在やなせ氏は88歳。米寿のお祝いに「ベージュ」のスーツで現れるお茶目なところがある。またご自分のブログをお持ちで制作した油彩画を発表したり人生を楽しんでおられる様子がわかる。
 
 子供とアンパンマンを見ながら。

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