
開業以来半年を経過しましたが、その間月に10冊位のペースで本を買っていますのでそりゃあふれますわな。
本を買うときはそれまでのセブンアンドワイからアマゾンに切り替わりました。
ビジネス本、値段が高め、ということもあり少し前のものなら古書で十分ですので同時にチェックできるのがありがたい。今までどんな本を読んできたかはこちらで→筆者のブックログ「再生コンサルタントの書棚/CDケース
さて、昨日のブログにちょっと書いた、「再生案件の中でマネージャーの立ち位置とはどのようなものなのか」について少し詳しく書きたいと思います。
再生マネージャーという立場は、
「税務署ではありません」
「裁判所でもありません」
「金融機関でもありません」
ですので、冒頭に
「あなたを叱りつける立場にはありませんから(とりあえずは)すべてをありのままに話して下さい」とお願いします。また話慣れない経営者や頭が混乱している経営者の方もいらっしゃいますので、
「重複したり話が飛んだりしても構いません」と申しあげます。
お聞きする中で「粉飾決算をしている」とか「苦し紛れにレートの高い借入に手を出した」などのお話が出てくるケースもままありますが、その場で「なんでこんなことに??」と私が怒っても状況が改善する訳でもないのでとりあえずはお話をよく聞きます。
上記のケースですと実務的には「粉飾をしていて高いレートの借入がある」という前提で経営者の方(=依頼人)にとって最良の方法を考えるしかありません。
ただし、粉飾決算については再生プロセスの中のどこかできちんと金融機関に説明をしなければなりませんが…。金融機関側も粉飾決算から破たんに進んだケースは過去に山ほど見ているはずですしよほど悪質なものでない限り率直に事実を明らかにすれば、「粉飾についてはそれはそれとしてどのように対応するか考えましょう」という姿勢で聞いてくれます。
破たんではなく、再生に進む場合には、債務整理について先が見えたところで、
「どうしてこのようなことになったのか」という反省と「二度と失敗をしないために」という決意をしていただく中で、
「粉飾はしない」「高利の貸し付けには手を出さない」など、その段階で経営に対する取り組み方を変えていただきます。その上で可能であればアフターケアを兼ねて弊社とコンサルティング契約を結び、業績面のチェックを入れながら経営姿勢にゆがみがないかどうか中長期的に見させていただきます。
中小企業の経営者の味方として「二度とお金で苦しむことがないこと」を目標として業務に取り組んでいます。
あふれる本の対策として本棚を一つ発注しました。社内にモノが増えていくのは楽しみではあります。
ついでに「気づきも増やしなさい」、という叱咤激励のワンぽち、こりっとお願いします。
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筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社
株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
筆者山崎誠が運営するネット書店 「街コンのビジネス家」
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