若葉が開いてきました。それと同時に一番外側の葉がしおれていきます。
生きる、ってことは深遠ですね…。
今年最後の案件は週末28日実行予定の借換の事案です。
実行の手配に膨大な労力を注いでいますが、私なんかよりも新規融資をする、ファイナンサーの方がずっと大変です。
これもひねりが効いたウルトラCに近いスキームです。このスキームで少し真水資金を出して資金繰りを緩和させて本体の経営改善に着手します。
この事案は最初、「もう資金が持たないのでうまく破たんするためにはどうしたらいいか」というご相談でしたがいろいろ手を入れるうちに「破たんしないで再生に向けてがんばる」方向に変わりました。
この2か月ほどの間、経営者の方はすごく変わりました。
最初のご相談の時には負債総額もよく把握されていませんでしたが、資金繰り予定表を何度も書き直すうちにすっかりキャッシュフロー計算の仕組みも理解し、会社の財務内容をしっかり把握されました。なによりも
「破たん前提」
から
「今の業態をどう変えて利益の出る体質にするか=どうやったら再生できるか」
に気持ちが移りました。
年末で第一ステージ(資産負債の整理=今回のファイナンスによるバランスシートの改善)を終え、年明けから第二ステージ(収益体質の改善=損益計算書の改善)に進みます。
儲かる体質に変わっていけると確信しています。
この事案は、銀行折衝に私が同席したところ、すべての銀行から『専門家が同席したということは破たんに進むんだろう』という問い合わせが入ったという、あの事案です。
目の前で経営改善していく姿をリアルタイムで地元の金融機関の方々に見ていただきたいと思っています。
寝ないで準備を進めているファイナンサーに足を向けて寝られない、リアルな再生マネージャーに支援の「ワンぽち」をお願いします。
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筆者山崎誠の経営する事業再生専門コンサルティング会社
株式会社 スター・ターンアラウンド・パートナーズ
筆者山崎誠が運営するネット書店 「街コンのビジネス家」
筆者のブックログ「再生コンサルタントの書棚/CDケース」