友人が亡くなって、ぽっかり穴が空いた気がする。

同じ癌でベッドが隣同士。

同じ時期に退院した。


それなのに、、こんな早く私より先にこの世まで

退院したなんてさ、、、


私が元気なのに、


貴方の病気をちょっとだけでも引き受けられたら、

私は元気だからちょっと手伝えたらというと

本気で彼女に叱られた。


でも、、やっぱり引き受けられたら、良かったじゃない。私も貴方もWin-Winだったのに、、


だけど引き受けるなんて、できない

わかってるよ。ほんとは、彼女の病気を、

引き受けられたら、って時々祈ってもいたけれど。


やっぱりそんなことできやしない。

寿命はきまっているし、、わかってるよ。

でも、、願っていたよ。

 

お向かいのベッドの彼女も早々にこの世から

退院していった。私達は同時期同じように

治療を頑張ってお向かいさん、お隣の彼女、

私の順に数日違いで病室から卒業した。

戦友。同じ敵と喧嘩していた。


彼女達の分まで元気に幸せに、沢山体験して、、

でも、私がちょっと引き受けられたら、彼女達が

体験できたじゃん。


かわいい猫ちゃんや、家族と笑える日まだまだできたじゃん。

家族が泣かなくてすんだじゃん。


私は丈夫だから、癌なんか食っちゃって、引き受け

た所で、平気だったもん。

ちょっとだけでも引き受けられたら、、、

引き受けられたら、、、


できやしない、、できやしない。

わかってるよ。それが必要なこと、、

死は眠りと同じで必要で、、


寝落ちするように、自然だってこと.

約束されたもの。

死が有るからの学びも何もかも、スピリチュアル

だろうがなかろうが、わかってるよ。


だけど、、

わかっていても、いつか再会できるとしても

この理不尽に空いた穴をないものにはできないし、、

その穴も必要なものと言われても

ごっそり静かに持ち去られるような痛みは

軽くならない


悲しみこそ、学びなんてそんなもん、、


いるはずの場所にあるはずの肉体はない。


彼女が望んだように遺灰の殆どはクロモジの枝達と

良い香り方がするように、山に撒かれた。

小さな草がはえ、小さな生き物達が養われ命がめぐるように、、


今日は、眠れそうにない.

夢で彼女に会いたいけど、泣き言言ってる私を

彼女は華麗にスルーして、、

けいちゃんの事いくら好きでもだめだよって、

あらわれてなんてくれないだろうしね。