色は黒に包まれて 良かった点と反省点のまとめ | StarIsland/StarIce's Blog

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主にゆっくり実況をしたり、絵を描いたり、ゲームを作ったりしています。

色は黒に包まれて 良かった点と反省点のまとめ
 

※この記事は自分用にまとめた殴り書きの反省記事です。

※次回作以降は「ここを改善するぞー!!」という意気込みでまとめています。

※投票期間中に送られた感想を主にしていますが、自分自身で思ったことも含んでいます。

 

<< 12/06追記:一部の文章を改削しました。 >>

①熱中度 順位:14位/16位 平均:6.97 中央値:8
前回比 順位:25位/圏外 平均:6.25(+0.72) 中央値:6(+2)

空想兄弟と同様、相対的に一番低い評価だった部門一番肝心な部門を2年連続で落としてるが大丈夫k

ただ、むしろ陰鬱な内容としては健闘した方だと思っています。

決して悪くない結果だけど、今後は暗い作風が苦手な方への配慮がより重要になりそう。

 

◎:序盤から独特な雰囲気が漂っていて、起承転結のバランスは前作より改善している。

◎:空想兄弟にあったRPG要素などの無駄な部分を無くしたことで物語に集中しやすくなった。

◎:一度決めた選択肢は取り消せないという人生を表したシステムが緊張感を上げている

  常に油断できないシステム、前作と違い『基本的に上を選べば正解』という訳でもない。

◎:遊びやすさの評価が高く、操作面で詰むことは無い。熱中度にも良い影響を与えている。

 

○:前作の登場人物は男子小学生しか登場しなかったが、今作はキャラ層が広くなっている

  また、グラフィックを改善したことでプレイへの意欲を落としたという声も無くなった。

△:ストーリーが非常に暗い。これが本作最大の賛否両論点であり、本作最大の特徴

  実際、熱中度の評価は1点から10点まで幅広く割れた

  空想兄弟より遥かに暗く、あまりにも辛すぎて途中で止める人も結構いた

  その反面、むしろ最初から最後まで油断できない展開に熱中したという意見も多かった。 

△:実話を基にしたという、他の作品とは異なる特徴が良くも悪くも目立っていた。

  暗い話が苦手な人でも気になる文面らしく、合わないと知っていながら遊んだ人も多そう。

△:自作品といえばバッドエンドの豊富さだが、今作は実質なし

  本編自体が十分以上に長いので大きな問題点ではない。むしろ入れたら蛇足になったかも。

 

×:タイトル名や注意書きが不穏すぎる故に、一部の展開が読みやすくなってしまっている

  クイズゲーム『+と+のわかれみち』の展開は意外性が高いのを考えると気になる点か。

×:ホラーカットを用意しても暗いことに変わりない。よりソフトな物を用意すべきだったか?

  物語の雰囲気を大きく壊しかねないので難しい所ではある。

×:人生の物語性や面白さを採点する行為を躊躇う、コンテスト向けではないという意見も。

  否定はできない…

  クリアの概念が無い作品や未完成品を評価する方が難しいとは思うけど。

×:内容が内容であるため仕方ない面もあるが、やや冗長な表現があるとの声も。

  前作でも似たような意見があったので改善すべきだろう。


②斬新さ 順位:8位/7位 平均:6.78 中央値:7
前回比 順位:圏外/圏外 平均:5.77(+1.01) 中央値:6(+1)

 

空想兄弟では「ホラーをカットできる」部分しか目新しさは無かったものの、

今作は個性を存分に発揮した影響か、前作より大きく上げることに成功しました。

斬新さを狙いにくいノベルゲームとしては十分高いと言えます。

 

◎:実話を基にしたゲームは珍しいとの声が多かった。

  確かに、実話を基にしたゲームは商用無償問わず殆ど見たことがない。

◎:ブラック企業や特性など、様々な面で描くのが難しい題材なので斬新さに繋がった。

  ウディコン向けではない意見もある反面、だからこそ斬新に感じる人も多かったのかも。

◎:第4章の人生テレビの動画演出は完全独自のアイディア。

  今年はウディタの新機能を使ってる人が意外と少なかったことが幸い。

◎:独自性の強いセーブ仕様、パソコンを使うことで精神面が上下するシステム。

  今までの行動が最後に活かされるのは作品全体に大きな影響を与えた。

 

○:前作とは違い基本システムを殆ど使っておらず、自作システムが中心となっている。

○:続きからの「場面選択画面」のシステムが目新しいという意見があり、好評だった。

 

×:半面、むしろ新鮮味は感じなかったという意見も。

  元ネタにした作品は特にないが、YouTubeなどの

  動画サイトで取り扱ってる題材としては珍しくないからかもしれない。

×:ノベルゲームのシステム自体はホラーカット機能以外に目新しさは少ない。

  そのホラーカット機能は前作にもあるので、前作プレイ済みなら斬新には感じないだろう。


③物語性 順位:3位/2位 平均:7.90 中央値:8
前回比 順位:8位/9位 平均:6.88(+1.02) 中央値:7(+1)


この部門が一番高く評価されたのは本当に嬉しいです。ありがとうございます。

制作してて辛い時期もありましたが、こうやって結果に残せると嬉しいものです。

なんと物語性の平均点7.90は、ゴルガンに次いで歴代2位…!

 

◎:実体験を基にしていることもあり、現実や精神病の耐え難い苦痛を表現することに成功

  フィクションだとしてもエグい内容だが、実話である点がより強烈な印象を残した。

◎:上記の影響により、言葉の一つ一つに重みがあるとの意見も。

◎:前作では賛否両論だった『罪に対する欠如』は無く、ご都合展開に思われにくくなった

  今作の真EDはバッドエンドではないため、読後感が良いという声が出るようになった。

◎:文章力が前作より上がってるとの声が多い。

  前作は子供中心、今作は大人中心なので使い分ける事ができたとも捉えられる。

 

○:前作より難解な話になったものの、専門用語などには簡単な説明を入れるようにしている。

  読みが難しそうな漢字には振り仮名を付けている。そのため話の理解がしやすい

○:前作と同様、ストーリーが短すぎるという声は無かった。十分以上のボリュームがある

○:キャラクターの表情が豊かであり、セリフと表情が一致しないという心配はない。

  本作の性質上、絶対に入れてはいけないメタ発言も入れないようにしている

△:熱中度と同様、第8章に突入するまで内容があまりにも暗すぎることが最大の賛否両論点。

  途中で止めたり合わなかった人は物語性や他の評価自体も下がる傾向にある。

  良くも悪くも、本作を遊んだ多くのプレイヤーが心を揺さぶられたと言えるかもしれない。

△:緑に感情移入したプレイヤーが非常に多かった一方、共感できないプレイヤーもいた

  解釈や思考は人それぞれである故に、どんな物語でも避けられない問題ではある。

  特に本作は取り扱うのが難しいテーマであるため、尚更割れやすいかもしれない。

△:主人公の緑とヒロイン的な伊藤が結ばれないどころか、お互いに恋愛感情すら抱かない

  普通のノベルゲームとは違い、リアルを表現した本作にそのようなご都合展開は皆無。

  若干不思議に感じる人もいた反面、その点が良い意味で現実味があるという意見も。

△:チャンネル登録者10万人の話は一部のプレイヤーにご都合展開だと思われた

  …だが、最もご都合展開に見えるこの話こそ最も決定的な証拠がある話である

(YouTubeで『スターアイランド』と検索すればヒットするので、ホラーに耐性ある方は是非)


④画像音声 順位:7位/7位 平均:7.73 中央値:8
前回比 順位:24位/圏外 平均:6.46(+1.27) 中央値:7(+1)

 

去年は3回描き直したにも拘わらず、20位以内に入れなかったので最も悔しかった部門。

この1年間で猛勉強して6.46→7.73という高得点をいただきました。

裏でかなり苦労した部分なので、物語性に次いで嬉しい結果かもしれません。

◎:空想兄弟よりも大幅にグラフィックが良くなっているとの声が多く、驚きの声も多かった。

  技術を上げたことにより演出面も大幅に良くなっているとの声も多かった。

  サムネの見た目も前作より改善したことから、絵柄で離れる人もいなくなった様子。

  前作は最も人を選んだ部門だったが、今作はむしろ最も人を選ばなかった部門だったかも。

◎:立ち絵に瞬き口パク上下移動を加えたことで、見栄えが大幅に良くなった。

  かなり大変だったが実装して良かった。現実をテーマにしているので必須だと考えた結果。

 

○:夢パートと現実パートの使い分けも高い評価に繋がっている。

○:文章を進める度、バックログを開いた時など、細かい部分でも効果音が出るようになった。

 

△:前作より背景の統一感は改善したが、背景を自作することはできなかった

  ただし本作のコンセプトとしては写真の方が雰囲気が出るので正解だったように思える。


×:全部門で最も改善した所だが、プロと比べるとまだまだ敵わないとは思ってしまう。

  今も勉強中であり、もし今描いたらこの部分はこう直すのに…と思わなくもない。

  『銀竜奥義伝』と『Ploutonion -プルートニオン-』は特に優れているため参考にしたい。


⑤遊びやすさ 順位:3位/2位 平均:7.52 中央値:8
前回比 順位:2位/4位 平均:7.17(+0.35) 中央値:8(変化なし)


これこそ一番驚いたかもしれません。鬱、ホラー、中編、あらゆる面で落としそうだったので。

非常に不利な題材で遊びやすさ3位(平均点2位)を獲れたのは本当に光栄です。

前作よりUIを強化したのが良い影響に繋がったのかもしれません。

◎:空想兄弟では『遊びやすさ』が最も高く評価されたが、意見を基に改善した。

  「スキップ」「バックログ」「音量調節」「オートセーブ」「ホラーカット」は全て健在。

  そして常に操作説明のコマンドが表示されているのはやはり好ポイントになった。

◎:前作では『キャラの名前を間違えやすい』『目に悪い演出がある』『裏EDの確認が面倒』  

  などの問題点が残っていたが、今作では前作の致命的な問題点を打ち消している

◎:ロード等のリトライ性が高くなっている。オートセーブによる場面選択画面も好評。

◎:F12キーを押した際、タイトル画面に行くかどうかの確認が出るようになった。

  他に実装してる作品が見当たらないので相対的に大きなポイントに繋がったと思われる。

  これでスクショを撮る際に誤爆しても安心だし、設定変更ですぐ戻ることも可能

◎:今作も致命的なバグは発見されなかった

 

○:バックログや操作コマンドの文字が読みやすくなった。重要な部分が黄色文字なのも好評。

   読みが難しい漢字には振り仮名を付けている。

○:キーコンフィグが使えるようになった。操作説明のコマンドでも全て反映される。

  また、スキップをZキーとXキーを同時押しに変更したことで誤爆防止に繋がった。

○:プレイヤーが実際に選んだ選択肢は星印が付くので、別の選択肢を確認する際は便利。

  パソコンの行動も履歴に残るため、色々なパターンを確認しやすい。

○:起動時に注意書きが表示される他、突然音楽が流れないように工夫した。

  Readmeを読まない人でもプレイに支障が出ないよう配慮したつもり。

○:前作よりテンポを改善し、無駄なウェイトを感じさせないように工夫した。

○:素材の量が多くワイドサイズだが、その割に容量は軽め

  裏でかなり工夫した部分。(ただ、そんなに評価に繋がってないので今後は検討中)

 

△:UIはかなり凝ったが、それでも一般的なノベルゲームの方が遊びやすいとの声が一人。

  一方で一般的なノベルゲームより遊びやすいとの声もあるので、軽い賛否両論点となった。

  マウスでも操作できればより遊びやすくなったかもしれない…

 

×:くどいかもしれないが、進行不能にならないのに進むのが辛い内容なので影響が出る。

×:選択肢は一度選んだら二度と取り消せないシステム。

  テーマに忠実ではあり斬新ではあるが、遊びやすさを意図的に犠牲にした部分でもある。

×:ふりーむにて、パソコン全部行動して時間を使い切らないと寝れないことが理不尽で、

  自分が行いたい事とは違う行動を選んでしまう事も多々あるのが気になったという意見。

  前者は眠りたくても眠れない比喩だが、後者は割と想定外であり反省点と言える。


⑥その他 順位:2位/2位 平均:1.59 中央値:3
前回比 順位:圏外/圏外 平均:0.93(+0.66) 中央値:1(+2)


まさかの2位でした。『その他部門』の基準は今でもあまりよく分かりませんが、

個性の強い尖った作品、印象に残りやすい作品、作り込みの凄い作品が入りやすいのかも…?

投票人数が少なかった割に結構話題になったので、そういった話題性も関係すると思われます。

◎:作品からメッセージ性を強く感じたという声が多かった。

  実際、制作にも公開にも相当の精神と覚悟が必要な作品だった。気づいてもらえて嬉しい。
◎:個性を存分に発揮したことにより、特に尖った作品として意外と話題になった気がする。

  ウディコンで類似した作品を挙げるなら、強いて言えば『冒険者35歳』か…?

◎:アドベンチャーゲームとしての完成度の高さで評価した人も多い。

 

○:熱中度を下げた代わりに加点を多めに付けてくれた方も結構いた。

  作風が合わなくても別の観点で評価して頂けるとは有り難い…
○:演出面の高さで加点した人も多い。空想兄弟よりさらに強化した部分。

△:全ての部門に言えることだが、この作風が合うか合わないかで評価が非常に割れている。


×:音楽や背景が自作だと加点する人がいるらしく、どちらも殆ど該当せず

  背景はともかく、音楽を作る技術は欲しい…(何度か挑戦したけど難しい)


⑦総合 順位:2位(63作品中) 5部門平均:7.38
前回比 順位:15位(80作品中) 5部門平均:6.52(+0.86)

 

まさかの準優勝でした。総合5位以内は無理だと本気で思っていました

12位以内は目標にしていましたが、準優勝は全く狙ってなかったので未だに驚いています。

恥ずかしながら、並大抵の気持ちで作った作品じゃないので嬉しすぎて泣きました。

 

制作中は想像を絶する思いをしましたが、人生で一番嬉しい瞬間に出会えて良かったです。

 

最初から最後まで遊んでくださった方々、

主催者のSmokingWOLFさんには感謝してもしきれません。

 

来年も参加できればよろしくお願いします!