人気の花の一つにランタナという花があります。

中南米が原産で、観賞用に栽培されています。鮮やかな色のをつけ、その花の色が次第に変化するということから和名はシチヘンゲ(七変化)というそうです。

 

今日は万寿の森の活け花の日。

 

住宅街を通ると

そこには様々な種類のランタナが植えられているのが目に入りました。

ピンクと白、ピンクと黄、黄色、橙、そしてそれが七変化しているようです。

繁茂すると横にツル上に広がり、手入れに手を焼いている人もいるようです。

 

丁度その時、茂みを作ったランタナを切り取り、庭の手入れをしている人に出会いました。

袋の中には刈り取ったランタナの花がいっぱい。

「わぁ!捨てちゃうんですか?」

もったいない気持ちがつい声に出てしまいました。

施設の活け花に使いたい意向を話すと

茂みの中から数種切り取ってくれました。

 

幸い万寿の森にはランタナは見当たりません。

花卉に一色添えることができ、満足して施設に向かいました。

 

今日はもみじ棟です。

いつもの面々が笑顔で迎えてくれました。

どうしてこんなに明るく和気藹々と過ごすことが出来るのだろう。

今ではすっかり私の方が楽しみとなっているようです。

 

ここにはもうすぐ110歳を迎える大先輩が居られます。Uさんです。

彼女のテーブルにもオアシスの入ったコンポートと花たちがスタンバイしています。

残念ながら花たちはUさんの御手自らによってはもう活けることができません。

「ここでいいですか?」と尋ねながら職員が代役します。

優しい笑顔が頷きます。

 

17年前、この施設を訪ねた時、モダンなUさんがありました。

ピアノを弾いていたこと、音楽が好きなこと、囲碁を楽しんでいたこと、社交ダンスを一緒に踊ったこと。タバコを若い時から吸っていたこと。お琴の演奏で私が童話を語ったこと・・・。

思い出はたくさんありました。

会話も楽しくステキでした。

花を活ける時は

一輪一輪花に向かい

「活け花もおしゃれと同じだわ!」と言いながら

挿していました。

「あなたの【花さき山】(朗読)をもう一度聞きたいわ!」

「囲碁は芸術的、文学的に指してほしいの!」

かつて同居していたコーギー犬「ブレッド」と戯れたこと。

 

とにかくモダンでした。

ダンスを組むとUさんの着用したマントの中にすっぽり私が隠れてしまいました。

 

100歳の誕生日の日には関係者が集まり、ケーキでお祝いをし、歓談が尽きないようでした。                     

あれから更に10年が経とうとしています。         

 

「私、寝るのが大好きなの!」

今日もうつらうつらと気持ち良さそうに車椅子に身体を預けながらも

時折目を開けて、私の話を聞き、

「覚えているわよ!」と

頷いています。

 

110歳まであと2か月。

皆に慕われ特に職員たちに尊敬されています。

Uさんがこの施設の住人であることは、この施設の歴史にも重みを与えていることと思います。

 

Uさんは車いすの背中でうつらうつらしながら、いつも若い入居者たちの明るい戯言を優しく聴いていることでしょう。

 

この日も完成した活け花の前で各自写真撮影をし、花と寄り添っていました。

 

                

今日参加してくれた花たちは       

 

セイヨウベニカナメモチ、ホトトギス、ススキ、ランタナ、インパチェンス、金魚草、サルビア         、     

大自然に咲く花たちよ ありがとう!