私→ありがとうございます…


お礼の言葉に畳み掛けるように、目元をハンカチで覆い、鼻をすする私(笑)



笹木先生→では、おっしゃるように調停を円滑に進める為にご主人への要望をお伝えください。
①直近2年分の納税証明書
②不貞行為についての説明
③離婚調停を申し立てた経緯
これらが全て揃いませんと、婚姻費用の具体的な金額や離婚か同居かについての方針を決められません。
次回調停日の、可及的速やかに…最低でも14日前までに必着で当方弁護士事務所宛に、文書として提出していただくよう、くれぐれも宜しくお伝えください。


ハイミスと汗だくがメモを取る。

ハイミスから、こちら側の要望を確認された。



下を向き、ハンカチで顔を覆いながら

婚姻破綻の原因が別居前からのもので私だなんて笑わせてくれるわ
シんでしまえ

心の中で悪態をついた。





ハイミス→ご主人から、婚姻破綻となったのはマナさんが原因であり、ありもしない不倫を疑われて夫婦関係が悪化する前から夫婦としての婚姻破綻は明白だと言っておられました。どう思いますか?


私→主人の言う婚姻破綻は何を根拠に言っているのか分かりませんが…
少なくとも夫婦仲は良かったと思います。主人の不倫がなければ、別居は勿論、調停や裁判という事にはならなかったと自信を持って言えます。


汗だく→それは何故ですか?


私→私が実家へ子供達を連れて家を空けている間、自宅で不倫したのではないか?と主人へ聞いた時は、セッ●スの途中でした。
何故なら、ベッドカバーや夫婦の寝室から、女性の強い香水の香りがしたからです。私は子育て中なので、香水は持っておりません。
そのむせ返る程の香水の香りがする寝室へ行く前から、風呂場で主人とセック●をしていました。



調停員が固まった

そりゃそうだ(笑)

突然、不意打ちで目の前の女が夫婦の性生活を公開したんだから(笑)

無視して続けた。


私→私が寝室まで行くのを我慢できずに風呂場で私を愛してると言いながら激しく抱かれました。
婚姻破綻していれば、セック●は勿論ですが愛してるという言葉は出ないと思いませんか?
セッ●スを含むスキンシップは、お互いに拒否した事は一度もありませんし、セッ●スレスであった事実もありません。


笹木先生→マナさんは、お子さんの幼稚園の月謝代に、お子さん達が幼稚園に行っている間は扶養範囲内でパート勤務に出ておりました。少なくとも自分の為ではなく、お子さんの教育費の為です。
幼稚園から帰ってくる迄の短時間勤務ですし、ご主人が帰宅するのは夜遅くです。家事に支障が出る事は、ほぼ無かったと思われます。
ご主人とお子さんへ愛情を持って、毎日を過ごしていたはずです。
休日になれば家族で買い物や幼稚園行事に揃って出かけていますし、寝室が別だったという事も無かったです。
言い争いがあったとしても、それは家庭内で想定される夫婦喧嘩の域を越えたものではなかったと思います。




私が一気に性生活を暴露して、さらに主婦としての不備が無かったと追い打ちをしてくれた笹木先生。


ハイミスと汗だくがアイコンタクトをして、頷きあった。





ハイミス→分かりました。それも含めて、ご主人に聞いてみます。
では、別居前からの婚姻破綻という事は無かったという事で宜しいですか?


笹木先生→はい。あくまでも婚姻破綻の原因は、不貞行為と家を追い出したご主人にあると思います。
しかしながら、マナさんはまだ離婚を決心するに至っておりません。
当然だと思いませんか?
ご主人から、納得できる説明と誠意ある対応がなされてから、今後の事については重ねて話し合っていきたいと思います。



ハイミスと汗だくから次回について話がされた。
次回期日が決まって、私達は席を立った。


笹木先生の時間的に、そのまま私達は帰ることにした。