ネバーランド
恩田陸著

日々の小さな出来事から呼び起こされる
意図のない些細な記憶

ずるずると、呼び起こされる焦燥に近い感覚。 そう、ノスタルジー。

さすが、ノスタルジーの魔術師、恩田陸。

高校という思春期に、数日間という限られた時間で、寮という共有空間で過ごす4人の秘密。
高校という多感で、他人に臆せず踏み込める期間に、4人はそれぞれの秘密を共有する、、

現実と虚像の同居というか、境目を意識しない描写はすごいね。

こういう秘密を他人に臆することなく話せるのって、高校生あたりがベストなんだろうね。
大人になればなるほど、自分の秘密って他人に打ち明けられない。
それぞれの秘密が、4人の仲を急速に縮めていく。

それにしても、男って、女ってなんなんだろうね。
なんでそんな肉欲で繋がりたいと思うんだろう。
恩田さんの書く女は大抵理知的で、(陸ワールドの登場キャラは大抵理知的)計算高く、嫉妬深い。
でも、やっぱり女ってそういう部分あるよ。
何よりも相手を欲する熱量。
それが嫉妬を呼び起こす。


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