わかっていたけど、
見えないふりをしていた。
そうすれば途切れないと思ってたから。
君が、私を避けているのは知ってた。
自分から私に声をかける事がないことも知ってた。
「来るなら拒みはしないよ」
つまり、そういうスタンスを取ると決めてたことも知ってた。
私は馬鹿じゃないんだよ。

私がわがままをいえばとりあえず会ってくれることも、抱きしめてくれることも
きっと間違いじゃない。

けど、これより多くは望めない。
このまま何も知らないふりして、わがままを聞いてもらうことも辛い。
けれど、私から何かしなければこのまま終わってしまうだろう。
それも辛い。
でも、どっちも同じだけ辛いなら、今まで甘えてた分だけ、正しい方を選択する方がいいに違いない。
さようなら、愛してた。

私はまたひとりになる。
あの、息をするのさえ苦しかったあの夏へ逆戻りしてしまうのも怖い。
ぽつり、ぽつりと
押さえていた私が声を発し始める
「ほらね、お前は誰からも必要とされてない。また、お前の周りから人がいなくなった」


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