『モダンタイムス』伊坂幸太郎著

ネタバレ注意
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国家、国、社会、システム
その大きな物に潰されそうな時、私たちはどうすればいいのか?
ゴールデンスランバーのように人は大きなものと対峙した時どうするかが描かれている。この話の主人公は立ち向かったのだが。

物語は、「検索」を中心に展開されていく
そしてその中で主人公達は完全な悪などどこにもいない事に気づく。

どんな物事も見方を変えれば真実が変わる。

社会や国家という大きなコロニーは、それ自体が存在する為に生きている。
私たちが行う営みも行動もすべてシステムに組み込まれた一部に過ぎない。

もはやそのシステムを完全に無くす事など不可能である

歴史も繰り返すように社会も繰り返すのだ試行錯誤をして前進したり後退したりする。

それを考慮にいれればシステムを変えるのはさらに厳しい

システムは人の幸福の為に編み出した科学も武器として内包してしまう

人は絶望する

しかし考えろ

人は大きな目的を達成する為に生きているんじゃない。小さな、目の前の幸せの為に生きているんだ。