山本諒真&大竹重幸 「鮮烈デビュー!」 東日本新人王ウェルター級予選 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

6月10日、東京・後楽園ホールで開催された東日本新人王ウェルター級予選で、山本諒真(DANGAN AOKI)選手がプロデビュー。鈴木健介(リングサイド)=4戦全勝1(KO)=選手との一戦は、初回左フックでダウンを奪った山本選手が、再開後ワン・ツーから右をフォローしノーカウントでストップ勝ち。初回1分37秒TKO勝利で初陣を飾った。 山本選手を担当するのは協栄ジム時代、佐藤 修 選手、坂田健史選手の二人を世界王者まで導いた大竹重幸氏。「スピードもパンチもあるけど、一番いい所は素直な事。素直な子は強くなる」と、今後の成長を楽しみにしている。

 

 

山本選手はDANGAN AOKIジム瀬端幸男会長の誘いを受け、中学生からの夢だった世界チャンピオンになる為に、今年3月19日に故郷熊本県から上京。大竹氏の指導を受ける事になった。「いい選手がいるから一度見に来てよ」と、試合前の練習を見学。

 

 

山本選手は高校1年生の2019年に高校総体ウェルター級を制覇するが、その後はコロナ渦による全国大会体中止などもあり、アマ戦績は14勝(5KO・RSC)2敗。「片親ながら僕の夢を後押ししてくれたお母さんの為にも、早く自分の拳で恩返しできるように頑張りたい」と目を輝かす。

 

 

上写真はチーム諒真。左から大竹重幸氏、山本選手、滝田優二トレーナー(奥様は元女子世界王者富樫直美さん)。

 

「この階級、強いのが揃ってて面白いんだよ」

 

 

練習によりスピードもパンチもさらに向上して行くだろうが、何よりも大竹氏が言う「一番いいのは素直な事」という山本選手は、練習(努力)を継続して行ける心を持っているように感じた。「このスポーツは何よりも基本が大事なんですよ」(故・金平正紀協栄ジム創設者)の教えを受け継ぐ大竹氏と、でっかい夢を追う山本選手の今後に注目。

 

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