ガッツ石松 「いきや 来店!」 世界チャンピオン会会長 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

5月6日、元WBC世界ライト級王者で、世界チャンピオン会の会長を務めるガッツ石松(本名・鈴木有二)氏が、元日本ライト級1位大嶋宏成氏が西武新宿線上井草駅前で営む”いきや”に初来店。石松氏に憧れてボクシングの世界に飛び込んだという、元日本ライト級王者シャイアン山本(本名・山本幸治)氏は、「いや~、緊張するなァ~!」と、試合開始の出番を待つ選手のような面持ちで石松氏の到着を待った。

 

JSBC・小林昭善スタイリッシュコース   ミニボクシンググローブ・ぺアセット キーリング

 

午後6時、石松氏は次男のシンガーソングライター、鈴木有太さんを伴って現れた。さすがの貫禄。挨拶もそこそこに、我さきと早々に石松氏への質問が飛ぶ。石の拳ロベルト・デュランとの戦い、そして幻の右で世界王座を奪取したロドルフォ・ゴンサレス戦。

 

 

「縞のカッパに三度笠でリングに入って来る石松さん、かっこよかったなァ。俺、修学旅行で清水次郎長の墓に寄った時、三度笠と縞のカッパ買ったんですよ!」(シャイアン会長)

 

「ガッツさんは幻の右が有名だったけど、左ジャブが良かったですよね」に石松氏は、「俺のジャブ、何処を当ててたかわかる?と、逆質問」。答えに詰まる一同を見ると、左拳を差し出し小指のあたりを撫でると、「これで相手をストップしてたのよ!」と昔を懐かしむようにニヤリ。このチャンスに幻の右拳を撮影させてもらいました。( ´∀` )

 

 

ファイティング原田選手に憧れてボクシングを志したと言う石松氏は、「だから本当は原田さんがいる笹崎ジムに行きたかったけど、当時は情報がないし、探してる時間もなかったからねェ」。すると山本氏は、「俺も本当はガッツさんがいたヨネクラジムに行くって決めてたんですけど」と、上京当時を懐かしむ。

 

「ガッツさんは4千円握りしめて東京に来たって聞いたことあるんですけど?」

 

「違うよ、千円!」

 

「東京行く時に車で駅まで送ってもらったんだけど、途中で現場仕事していたおふくろの所に寄ったの。これから東京行って、一肌上げるからって。そしたら、腹巻の中から泥に汚れた千円札出して渡してくれた。そんなの使えないよ。だから今でも大事に取ってあるよ」

 

石松氏の人間としての強さの源を知った思いがしました。

 

「今日も縁があって、皆さんとお会いしている。そういの大事にしたいね」

 

「石松さん、サインお願いします!」

 

 

いきや”の壁にはサインがずらり。石松氏のサインの隣は同じヨネクラジムの後輩、大橋秀行氏。

 

「世界チャンピオン会もまたやって下さいよ!。ボクシング界の為に絶対必要ですから!」

 

「ガッツさん、また来てください。石松会、定期的にやりましょう!」

 

本当に良いお話をたくさん聞かせて頂きました。ありがとうございました。