オリンピック2大会連続で金メダルを獲得し、プロ転向後はWBO世界フライ級王座を獲得。中国の国民的英雄であるゾウ・シミンから、敵地上海のリングでKO王座奪取をやってのけた木村 翔 (青木)選手の名前は、一気に世界的に広まっている。
世界タイトル挑戦に備え木村選手がキャンプ・トレーニングを行ったタイでも、この快挙が大きく報道された。新王者の今後は、まず同級1位にランクされる元WBC世界同級王者五十嵐俊幸(帝拳)選手との指名試合となろうが、中国からは前王者ゾウの世界王座奪還宣言が聞こえている。
思わぬ敗戦にリング上で悔し涙を流した36歳の前王者は、「男は失ったものを取り返すために戦い続ける必要がある」と断言。木村選手への雪辱を目指し再起する意向だ。
追う者から追われる立場になった木村選手の、今後の防衛ロードに注目。