1990年2月、協栄ジム所属のプロボクサーとして日本のリングにデビュー。92年6月に獲得したWBC世界フライ級王座は、在位4年5ヶ月、9度防衛という記録を残した”ロシアン・ヒットマン”・勇利アルバチャコフ氏が、来年度の国際ボクシング殿堂入りの候補として初ノミネート。
ムアンチャイ・キティカセム(タイ)を衝撃的な8回KOに破り、世界王座を獲得した試合は、人気の俳優ボクサー、ミッキー・ローク(米)の前座として行われたが、試合内容で大物俳優をノックアウト。TV東京、ゴールデンタイムで放映されたこの試合から、世間の注目を集めるようになった。
93年3月、敵地タイへ乗り込んだムアンチャイとのリターンマッチも、9回TKOで返り討ち。「場所は関係ない。全ては報酬次第」という、自信は全く素晴らしかった。
通算成績23勝(16KO)1敗。ジャブから右ストレートという、極めてオーソドックスなボクシングスタイルで、一時代を築いたロシア初の世界チャンピオンの殿堂入りを、大いに期待したい。
他に今年初めてノミネートされた選手は、ヘクター・カマチョ(プエルトリコ)、ソット・チタラダ(タイ)の2名。
再度ノミネートされているのは、ポーリー・アヤラ、ナイジェル・べン、ドナルド・カリー、クリス・ユーバンク、レオ・ガメス、ヘナロ・エルナンデス、ジュリアン・ジャクソン、サントス・ラシアル、ロッキー・ロックリッジ、ミゲル・ロラ、ヘンリーマスケ、ジェームズ・"バディ"・マクガート、ダリウス・ミハエルゾウスキー。
文 成吉、マイケル・モーラー、オルズベック・ナザロフ、スベン・オットケ、ビニー・パチエンザ、ルペ・ピントール、ヒルベルト・ローマン、ジャンフランコ・ロッシ、サムエル・セラノ、メルドリック・テーラー、フェルナンド・バルガス、ウィルフレド・バスケス、ラタナポン・ソーウォラピン、イラリオ・サパタ 。
日本のファンにもお馴染みの軽量級王者も多数ノミネートされています。来年は誰が選ばれるのか、楽しみですね!。