長谷川穂積vsフェザー級・体格の壁! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

いよいよ26日に迫ったWBCダブル世界タイトルマッチ。前フェザー級王者粟生隆寛(帝拳)選手はSフェザー級で、前バンタム級王者長谷川穂積(真正)選手は一気にフェザー級へウェイトを挙げ2階級制覇へ挑む。

The REAL12 ダブル世界タイトルマッチ 日本TV 26日 19:00~20:54

興味の中心は、3.6キロ増量で2階級アップ。ダイレクトで王座決定戦に挑む長谷川選手。フェルナンド・モンティエル(メキシコ)との雪辱戦が不調に終わり、フェザー級転向を決めた前バンタム級王者は、WBC世界フェザー級2位にランクされた。


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正規王者エリオ・ロハス(ドミニカ)はケガの為しばらく防衛戦ができず休養王者扱い。現在、正規王者は空位となっている。王座決定戦で2位長谷川選手と対戦するのは、1位ファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ・22歳)。

身長174センチ。キャリア6年、25戦全勝(18KO)の記録を持つ。西岡利晃(帝拳)選手のSバンタム級王座挑戦に失敗した同級3位ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)とは同型だが、一発のパンチ力という点ではやや劣る。チャンスを掴んでからの連打はしつこいが、KO率ほどの怖さはない。

3.6キロ増量の前バンタム級王者が、スピードを駆使した出入りのボクシングで戦えば勝機が見えてくる。何より、チャンピオンに挑むのではなく、王座決定戦であるということが、世界王座V10という記録を持つ長谷川選手に心理的優位をもたらす。

しかし、「ハセガワは偉大だが、フェザー級は彼のクラスではない」というブルゴスの自信も不気味。果たして長谷川選手は、3.6キロ増量の壁を越えられるのか?

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1968年。まさかと思われた伏兵ライオネル・ローズ(豪)に世界バンタム級王座を追われたファイティング原田(笹崎)選手は、フェザー級転向を表明。3階級制覇を目標に掲げた。原田選手は身長160センチ、リーチ163センチ。しかし、常に減量苦がついて回った。ジムの風呂場に石油ストーブが置かれるほどである。

実績のないフェザー級。日本、東洋、世界ノーランクから始まった3階級制覇への道のりは厳しかったが、2階級制覇の実績と知名度を買われ、原田選手は世界フェザー級の挑戦者に選ばれる。

WBC世界戦・国内解禁への道!西城vs原田vsファメション

だが、豪州でのWBC王者ジョニー・ファメションへの挑戦は、”正規の大誤審 ”で敗戦という残念な結末。まさに幻の3階級制覇であった。多いに期待されたリマッチは、国内WBC世界戦解禁への特例となったが、原田選手は敗れてしまう。無念の引退。


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バンタム級王座を手にしたエデル・ジョフレ(ブラジル)戦のTV視聴率が54.9%(関東地区・以下同)、防衛戦が①60.4%、②63.7%、③53.9%、④57%、⑤53.4%。原田選手は、まさに人気、実力を兼ね備えた時代の寵児でありました。

78戦のプロキャリア中、敗れたのは原田選手との2試合だけという”黄金のバンタム”ジョフレは、原田選手とのリマッチに敗れると一時引退。だが、カムバックしたジョフレは37歳にして、世界フェザー級の王者に輝いた。

51勝(49KO)1分という怪物レコードでローズを倒しバンタム級王者となったルーベン・オリバレス(メキシコ)。その後、不摂生がたたり怪物が性は薄れながらもフェザー級に転向し2階級制覇を成し遂げる。74年ロサンゼル。東洋王者歌川善介(勝又)選手との王座決定戦のリングでした。(下写真)




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Sバンタム級が新設された頃、24戦全KO勝ちのWBA世界バンタム級王者アルフォンソ・サモラ(メキシコ)に2回であえなくノックアウトされたエウゼビオ・ペドロサ(パナマ)は、再起戦もKO負けに終わるとフェザー級転向。転向4戦目でフェザー級王座を獲得。19度防衛の名王者となる。身長175センチ。

54戦全勝(53KO)のバンタム級王者カルロス・サラテ(メキシコ)を5回でKOしたSバンタム級王者ウィルフレッド・ゴメス(プエルトリコ)は、デビュー戦を引き分けただけの32勝全KO1分の記録でWBC世界フェザー級王者サルバドール・サンチェス(メキシコ)に挑戦(81年)したが、8回KOで跳ね返された。ゴメス得意の左フックが勝負の明暗を分けた。




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ゴメスがWBC世界フェザー級を制するのは84年。サンチェスは王者のまま、交通事故で不慮の死を遂げていた。しかし、この王座は初防衛戦でアッサリとアズマー・ネルソン(ガーナ)に奪われる。ネルソンは強かったが、ゴメスの往年の力は消えうせていた。

バンタム級118ポンド(53.52キロ)。フェザー級126ポンド(57.15キロ)。その差、3.63キロ。減量苦から解放された長谷川選手がどんな戦いを見せてくれるのか。26日を楽しみにしたいと思います。ア~、しかし、26日の晩はホールだ。(~~)

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