今日は快晴。とても良い天気で、やっとハワイらしくなりました。本日、3ヶ月滞在の小野木協栄(かなえ)君が、到着しました。入国審査でちょっと時間がかかったようですが、なんとかたどり着きました。
小野木君は、高校3年生だった昨年8月合宿に参加、卒業を期に長期滞在することになりました。こちらで、アマ試合出場の予定です。来週金曜日に、ワイマナロでスパーリング大会があるようなので、これにも出場の予定です。
昨年のハワイの印象がよっぽど強かったのか、すっかりハワイ好きになっている小野木君。到着後、さっそくワイキキで日光浴中。午後からは、厳しい練習です。
先行の二人、円谷、笛木の両選手は、足を引きずりながらも順調にロードワークをこなしています。亀田選手のビデオを見て、砂浜走ろうという事になり、アラモアナビーチの端から端まで、今日は3往復。やる気満々です。
「全身筋肉痛です」、二人が言っていますが、その昔、元OPBF、Sバンタム級王者の仲里 繁 選手がハワイキャンプに参加したての頃、大竹マネジャーによくこう言って、勘弁してもらおうとしていました。
しかし、「だからなんだ」の一言で取り合っては貰えず、必死に頑張った仲里選手でした。ハワイキャンプに参加して、仲里選手、確実に強くなったと思います。
先頃、モンシブールがKO負けましたが、仲里戦でのダメージを引きずっていたように思います。タフネスには自信があったようですが、あの試合以後、なんかモロくなりました。 仲里選手、あと1歩で世界王者でしたが、パンチの多彩さと、小さいパンチの差で、敗れてしまいました。 これも、時代の流れの中で、仕方ない事なのでしょうが、今更ながら残念です。
この仲里選手、ハワイキャンプを通じて知り合った坂田選手とは、兄弟の関係です。仲里選手を兄貴と慕う坂田選手、 二人はとっても仲が良いのです。
ロードワークは、圧倒的に坂田選手が速いのですが、2週間の内何回かは、仲里選手も仕掛けます。何時も独走の坂田選手。後ろは気にして走りません。そこで仲里選手、いないフリで、ソーッと後ろについて走り、ラストの直線で一気にトップを奪う。
突然前に現れた仲里選手にビックリの坂田選手も必死に追いすがりますが、仲里選手の作戦勝ち。ダッシュは、仲里選手が速い。「仲里、頭いいねぇ~」と、大竹マネジャー。
こんなことをやりながら、兄弟分になった二人です。引退して直ぐに、東京に来た仲里選手。大竹マネジャーを、自ら食事に誘い、「今までありがとうございました」と、頭を下げたそうです。これからは、坂田選手に自分の分もがんばって欲しいと、後を託して。