ソフトバンクの和田毅投手が、

西日本新聞に連載記事を寄せています。


その1回目、皆さんも読んでみて下さい。


今日はその記事を抜粋したいと思います。


以下、抜粋


 5年ぶりに過ごすヤフオクドーム。お客さんの数が
 減っているとは感じませんが、野球人口は引き続き、
 減少傾向と言われます。では、なぜそうなってしまうのか。

 小1で少年野球チームに入りました。
 親がチームに連れていってくれたのでしょうが、
 確かなのは、野球がやりたかったということ。

 野球を始めるきっかけって、球を遠くへ投げたい、
  速い球を投げたい、遠くへ打ちたい、速く走って
 盗塁をしたい…とか、そういう純粋な動機のはずで、
 実際、僕もそうでした。

 でも野球って、チームに入ってみると、やりたいこと
 ができなかったりする。球拾い、グラウンド整備、
 声出し、ひたすらランニング。それをやって一人前で、
 はい上がって、ようやくボールを持てる。

 それが日本人の美徳というか、昔ながらの「やらせる」
 指導だと個人的には思います。

 それが、僕らの時代は当たり前だった。子どもの数が
 多くて、ただ待っていてもチームに入ってきて、どうか
 すると削らなきゃいけない。

 でも少子化が進んで、スポーツや趣味が多様化した今は、
 競技が「選ばれる」時代になった。では、昔ながらの
 野球の指導のあり方は、今の子どもたちに合っているでしょうか。

 球に触れない、上下関係が厳しい…そういうイメージで、
 野球から遠ざかってしまうことがあるかもしれない。

 親御さんも、そういうところに入れるよりは、子どもが
 やりたい、楽しくやってくれるところに入れたい。


 いかに子どものときから、質の高い競技環境があるか。


 例えばサッカー。僕の見方ですが、初めからボールが蹴られる。
 上下関係はあっても不必要には厳しくない。年少世代からの
 トッププロまでの育成システムも整備されています。


 僕が運が良かったのは、最初に入ったチームの仕組みが
 良かった。学年で分かれていて「1、2年はC」「3、4年はB」
 「5、6年はA」。Cは1年生だけでボールを投げたり、打ったり
 して、球拾いだけじゃなくて楽しかった。

     
 僕は体が小さくて、線も細かった。そのチームの中では、
 小3からAチームに入れてもらいましたけど、単に足が速くて、
 肩がちょっと強かったから。背が低かったんで、しゃがんで
 四球を取って、二盗、三盗…みたいな選手でした。

 中、高では最初から球に触れはしなかったけど、中学も
 シニアじゃなくて軟式野球だし、高校も、いわゆるしごきが
 あって、上下関係がめちゃくちゃ厳しいところではなかった。
 恵まれていたと感じます。その代わり、めちゃくちゃ強い
 チームではなかったですが。

 35歳になりましたが、今、少年野球を指導する年代って、
 僕と同じぐらいか、前後ぐらいでしょうか。「俺はそうやって
 育ってきた」と思うなら、それは仕方ない部分もある。
 僕も自分の環境を全て美化するつもりはなくて、技術や栄養面など、
 当時からもっとちゃんとしたことを学べれば、もっと上にいけた
 のでは…という思いもあります。
 
 野球をする目的もいろいろ。
 みんなプロになりたいわけじゃない、体力づくりや、社会で
 生きる上での人間形成のために、親御さんが勧める場合も
 あるでしょう。単純な話じゃないですが、大前提として、
 野球って楽しいな、こんなに魅力があるんだと、
 子どもたちに伝えたい。それを野球に関わる者みんなで、
 役割分担こそ違っても、一緒にやれたらいいな…というのが、
 僕の勝手な思いです。


 どれだけ子どもたちのモチベーションを上げられるか。

 それは、どんなプロ野球選手であるか、そしてどんな
 少年野球チームをつくるか、にかかっていると思うんですよね。 


以上、抜粋終わり。



皆さん、少々長くなってしまいましたが、これを読んで

なにをお感じになるでしょうか? 真剣に現状を憂慮して

おられるプロ選手もいると知り、私は少しだけ希望が

見えてきた気がしますが、まだまだ現実は厳しいです。