プロ野球選手になれる日、アマ選手たちに

とってはそれがドラフトの日ですね。


ドラフトを見ていて感じることは、プロ

になるには


才能 + 努力 + 運(出会い、怪我しない)


が必要だということです。


このうちどれが欠けていても、プロになる

ことは難しいのではないかと思います。


まず、才能ですが、これは言うまでもありませんね。

教えなくても出来てしまう。

大して努力しなくても、人より優れている。

三度の飯よりも野球が好きで仕方がない。

これも才能だと思っています。

こういう部分は絶対に必要です。



次に努力。 


努力に勝る天才なし、とはよく

言いますが、天才に努力されては凡人は

敵いません。 イチロー選手が良い例です。



最後に、運ですね。


自分の力が1番伸びる時期に、怪我をしてしまったり、

指導者と合わずに野球に身が入らなくなってしまったり、

はたまた力はあるのに勝ち運が無かったり。

野球が嫌いになってしまったり。

自分はやりたくても、周りのバックアップが無かったり。


運に見放されてしまうエピソードは、枚挙に暇がありません。


巨人に指名された中央大学の沢村君は、

高校時代は控え投手だったそうですが、

大学の監督との出会いが大きく成長する

きっかけだったとか。


そんな自分の人生を決定付けるような良い出会い

をものにする運を持っているかどうか。


この要素、実はプロになるのに大きなパーセンテージを

占めると思っています。


プロになる選手を育てられるかどうか、という

ことにこだわるつもりはありませんが、


「あのとき、あの先生に出会ったお陰で、○○になれた」


と言ってもらえる存在でありたいものです。


そのために自分を磨き、指導技術を磨き、

自分自身が人間的に魅力ある大人に成長して

いかなくてはいけません。


教師、指導者とは恐ろしい職業で、自分が現状に

甘んじてしまえばその瞬間に成長がストップします。


それは、自分ではなかなか分からないものですが、

周囲の目には明らかです。 


そんな反面教師が、残念ながらたくさんいます。


プロになれなかったからダメ、甲子園に出られなかったから

ダメ、東大に入れなかったからダメ、良い企業に就職できな

かったからダメ、と挫折してしまう人もいれば、

その夢を叶えたがためにその達成感に執着し、成功を鼻に

かけて、成長を止めてしまっている人もいます。



どうせなら、


「東大までで終わりの人間、甲子園までで終わりの人間」を


育てるよりも、


「東大からの人間、甲子園に出てからの人間」


を育てたい。 そう思います。



これは、プロ野球の入団テストに合格したことのある

私の親父がいつも私に言っていることです。


プロレベルの野球歴を持ちながら、それをまったく

ひけらかすことをせず、


「プロテストに合格してからの人間」


を地で行っています。


野球人として大成しなかった息子を

ダメ人間と決め付けず、指導者として出発

した私を温かく見守ってくれています。


そういう意味では、


「ドラフトにかかってプロ野球への挑戦権を得た。

 これからが大事。」


と力強く語っていた何人かの指名選手のまなざし

には、つい期待したくなってしまいます。


プロとしてのパフォーマンスだけでなく、人間的に

素晴らしく魅力ある野球選手に成長してくれれば、

低迷している野球人気もいつか復活してくれるでしょう。