オーストラリアに来て、現地の中高生の
生活の様子を観察してみると、あることに
気づきました。


部活がないのです。


中高生は全員、3時15分になると一斉に家路に
向かいます。

自分で車を運転して帰る生徒もいます。

その光景は幼稚園のお迎えさながらです。

先生方も、4時にはほぼ全員帰路についています。


生徒達は、放課後何をしているんだろうか?

オーストラリアでは、基本的にスポーツは
クラブチームでするもの、という考えが
一般的なのだろうか。

そう思って学校の先生に聞いてみました。


答えは、

「高校対抗の大会には、クラブでやっている子達
 を寄せ集めてチームを作る(ラグビーなど)」

「そのスポーツの指導を専門にやっている
 人じゃないと、教えられないでしょ??」

「素人にベースボールを教えられないし、教えて
 もらいたくないでしょ?」


ということでした。学校ではいつも専門家がそろ
えられるわけではないし、休みをつぶしてまで
先生が他人にスポーツを教えると言う文化はない
ようです。 部活動、という概念がないのです。


槍投げ出身の遊学館高校野球部の山本監督や、
宮城しらかし台中の猿橋先生のような、野球
素人あがりで全国レベルの指導者になる、と
いうケースはオーストラリアでは起こりえない
でしょうね。


スポーツは教育の一環として、勝ち負けでなく
礼儀や人間関係も学ぶべきもの、として、指導者
の多大な犠牲の上に成り立っている日本。

スポーツはクラブで専門的に行う、習い事の
延長であるオーストラリア。

確かに日本の生活は時間に余裕がないし、
残業ばかりで苦痛に感じることもあります。

でも、スポーツをここまで掘り下げられて
考えられる日本の文化も捨てたもんじゃないな、
と再確認しました。

部活動で得られる一体感、連帯感、友達関係は
日本独自のもので、誇れるものなのですね。

こちらで部活のない生活をしてみれば、
また違ったよさも見えてくるかもしれませんけどね。

日本は、忙しくて余裕がないからこそ、
時間や約束をきっちり守る国民性が育まれた
のかもしれません。

こういうことを考える余裕が在るほど、
今回の引率はありがたいことにトラブルフリー。

あと一週間、体に気をつけて頑張ります。