読者が選ぶ高校野球「最優秀監督」というアンケートで

堂々の9位にランクインされている山下智茂さん(現・星稜高総監督)


準優勝1回、準決勝進出2回を誇るが、全国制覇はありません。


優勝経験がないにもかかわらず、ベストテン入りをはたしたのは、

雪国のハンディを乗り越えて、数々の名選手をプロ野球界に

送り出しているからだといわれています。


そんな山下監督の名言は、松井選手を通じて
よく知られている

「心が変われば行動が変わる

 行動が変われば習慣が変わる

 習慣が変われば人格が変わる

 人格が変われば運命が変わる」

という言葉が代表的です。


そんな中、私は

「金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上」

それに加えて

「感動を残すは特上」

という言葉に惹かれました。


3年前に第一線を退き、現在は総監督という

立場ですが、山下さんの日常は、


毎朝5時に起き、坂を上り、星稜高校野球場へ向かう。

グラウンドの小石を拾い、草むしりをする。

朝日が昇ると、グラウンドに水を撒く。
そして、坂を下り、自宅に戻る。


というように、まったく変わっていないそうです。


10年ぐらい前からは、グラウンドの周囲で

四季折々の花を育てるようになったそうですが、

それは、


「花よりも花を咲かせる土になれ」


という言葉を自分に言い聞かせるためだとか。


メジャーリーガーになった松井選手が今でも
謙虚にインタビューに受け答ができるのも、
山下総監督の教えが大きいのだそうです。


自らが土になって松井選手を初めとする花を
たくさん咲かせてきた山下さんだからこそ、
これだけ多くの高校野球ファンにも支持されて
いるのだと思います。

山下さんは、暇さえあれば本を読み、その
ときに心にのこった言葉を自分風にアレンジ
して、グラウンドの黒板に書いて生徒たちの
目に触れるようにしておられたと聞きました。

そのあたりから私も学ばせていただき、
真似させて頂きたいと思っています。