プラネットフィットネス、26年ぶりに会費を値上げ
2024年7月16日(火)
こんにちは。
ウェルネスビズの田村真二です。
本日お伝えするのは、フィットネス会員数世界No.1プラネットフィットネス(米国)の月会費値上げについてです。
プラネットフィットネスは、今夏よりクラシック会員の月会費を10ドル(1ドル160円換算で1,600円)から15ドル(同2,400円)に50%引き上げました。
この価格変更は、新規会員にのみ適用され、既存のクラシック会員はこれまで通り月10ドルのままです。なお、クラシック会員の料金が引き上げられるのは、26年ぶりのことです。
「月10ドル」という価格の安さをウリにして急成長を遂げたプラネットフィットネスは、なぜ大幅値上げに取り組まざるを得なかったのでしょうか?
値上げの理由は複数考えられます。
まず、アメリカにおける高インフレの影響です。
過去数年でジムの運営にかかるコストが大幅に上昇しており、エネルギー費、設備の維持管理費、人件費などが増加しています(これは日本のフィットネスクラブなども同様です)。
これに伴い、プラネットフィットネスはコスト増を吸収するとともに、サービスの質を維持し、会員にとって安全で快適な環境を提供するための投資が必要とされていました。
さらに、競争激化への対応があります。
「フィットネスビジネスNo.132」によれば、アメリカはコロナ禍で市場の58%が消失しましたが、現在は会員数が7,290万人まで成長し、「過去最高を更新」しています。
既存会社が自己変革を行うとともに、新規参入が相次ぎ、多様なサービスを提供するジムが増えました。この競争環境下で、プラネットフィットネスは差別化を図るために、新しい機器の導入や施設の改装、オンラインを活用したサービスの充実を図るための投資を行っています。
これらの要因から、プラネットフィットネスは持続可能なビジネスモデルを維持するために、クラシック会員の値上げを行ったと私は見ています。
なお、より高額なブラックカード会員の料金は今回値上げされていませんが、プラネットフィットネスは数年おきにブラックカード会員の価格を値上げしており、直近では2022年に値上げが行われています。
別件ですが、プラネットフィットネスは2015年から、トランスジェンダー会員のロッカールーム利用を許可してきました。
今春、アラスカ内のプラネットフィットネスを利用していた会員の女性が、女性用ロッカールームにあるトランスジェンダーがひげそりをする姿を見た後、これを写真に撮ってSNSに掲載したところ炎上し、退会者の増加に加え、複数店舗に対して爆破予告まで届く事態となりました。
昨年、日本でも「LGBT理解増進法」が施行され、関心が広がっているだけに、日本の事業者も注視しておく必要があるでしょう。
それでは次号をお楽しみに!

