ルネサンス 2025年3月期第1四半期決算発表 |  ☆サクセスby田村真二

ルネサンス 2025年3月期第1四半期決算発表

 

2024年8月8日(木)

 

 

こんにちは。

ウェルネスビズの田村真二です。

 

 

株式会社ルネサンス(以下、当社)は8月8日、2025年3月期第1四半期決算(2024年4月1日から2024年6月30日まで)を発表しました。その内容の要約をお知らせします(当社2025年3月期第1四半期決算短信より一部抜粋)。

 

 

【増収増益】

 

売上高 154億35百万円(前年同期比48.6%増/前年同期差50億50百万円増)

 

営業利益 3億72百万円(同757.9%/同差3億30百万円増)

 

経常利益 2億42百万円(同511.3%/同差2億3百万円増)

 

純利益 1億98百万円(同165.7%/同差1億24百万円増)

 

 

 

 経営成績の概要

 

 

当第1四半期連結累計期間(2024年4月1日~2024年6月30日)においては、スポーツクラブ事業の在籍会員数が順調に進捗し、会員単価についても計画に近い水準で推移しました。

 

 

また、当連結会計年度より当社の100%連結子会社となった株式会社スポーツオアシス(以下、「オアシス」といいます。)のホームフィットネス事業において、売れ筋商品を中心とした販売が計画を上回りました。

 

 

コスト面においては、光熱費が計画よりも下振れましたが、全体は概ね計画どおりの水準で推移しました。

 

 

この結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高154億35百万円(前年同期比48.6%増)、営業利益3億72百万円(前年同期比757.9%増)、経常利益2億42百万円 (前年同期比511.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億98百万円(前年同期比165.7%増)となりました。

 

 

 

 スポーツクラブ事業

 

 

スポーツクラブ事業では、新規入会において、フィットネス会員が概ね順調に推移したほか、スクール部門はスイミング、テニスともに前年を上回るペースで推移しました。

 

 

また、既存施設の魅力向上に取り組み、3施設のリニューアルを実施しました。

 

 

オアシスにおいては、当社とのシナジー創出の取組の一環として、ジュニアスイミングスクールへの当社の運営ノウハウの導入や、都心立地を活かした法人会員の拡大強化を図りました。

 

 

なお、コスト面では、光熱費が計画よりも下振れましたが、販売促進費を増やして入会プロモーションを強化したことにより、全体は概ね計画どおりの水準で推移しました。

 

 

当第1四半期連結累計期間においては、前連結会計年度に新規出店した4施設及び2024年3月に事業継承しリニューアルオープンした「スポーツクラブ ルネサンス KSC金町24」、並びにオアシスの会員数の増加により、スポーツクラブ事業の売上高は132億79百万円(前年同期比40.3%増)、当第1四半期連結会計期間末の在籍会員数は488,599名(うちオンライン会員数58,746名)(前年同期比28.9%増)、となりました。

 

 

「2024-2027中期経営計画」におけるスポーツクラブ事業の方向性である、「収益基盤の強化と事業構造改革」「営業継承・M&A」については、資本事業提携を結ぶアドバンテッジアドバイザーズ株式会社とプロジェクトを組み、施設ごとの収益構造の特徴に応じた対策の検討と、顧客価値の向上につながる営業継承・M&A案件の情報収集や周辺エリアの確認等を実施しました。

 

 

スポーツクラブ運営のノウハウを活かしたBtoG領域(地域の健康づくり)では、学校の水泳授業を取り巻く課題解決に向け、33自治体、57校にて水泳授業を実施しました。また、4月より佐賀県、福岡県、愛媛県の5つの公共施設の業務受託・指定管理を開始しました。

 

 

 BtoB領域(企業・健康保険組合向け働く人の健康づくり)では、引き続き、住友生命保険相互会社(大阪府大阪市中央区)のVitality会員の利用を中心に、オンラインレッスンサービス「RENAISSANCE Online Livestream(以下、「ROL」 といいます。)」を通じた企業の健康づくり施策のサポートを拡大しました。

 

 

また、8月中旬より、アフラック生命保 険株式会社(東京都新宿区)のすべての保険契約者に向けて、当社スポーツクラブ及びROLの優待サービスの提供を予定しております。

 

 

 

 介護・医療周辺事業

 

 

介護・医療周辺事業では、リハビリ特化型デイサービス「元氣ジム」等の既存施設において、利用者の出席率が安定したことや、令和6年度介護報酬改定への対応がスムーズに進んだこと等により、当第1四半期連結累計期間の売上高は4億61百万円(前年同期比0.2%増)となりました。

 

 

今後の店舗数拡大と収益性向上に向けた取組では、「元氣ジム」 の新たな業態モデルの新規開設や、スポーツクラブ内における訪問看護ステーションの開設に向けた準備に加え、リハビリ特化型デイサービスのM&Aの検討を開始しました。

 

 

また、がんサバイバーのリハビリ支援において、資生堂ジャパン株式会社と連携した「美」と「運動」をテーマにしたオンラインセミナーを開催し、がんサバイバーのQOL向上につながる機会の提供に取り組みました。

 

 

 

 ホームフィットネス事業

 

 

ホームフィットネス事業においては、売れ筋商品である「ツイストステッパー」シリーズのネット販売が好調だったほか、座ったまま内転筋を鍛えることができる充電式振動ボール「スタイリーボール」や、ジムのパーソナルストレッチを元に開発した、寝たまま背中・お腹周りをストレッチできる「エアスリマー」がTV通販を中心に好評となり、当第1四半期連結累計期間の売上高は11億29百万円(前年同期より10億88百万円増)となりました。

 

 

また、新たな商品開発 として、エアバッグの加圧とEMS機能でふくらはぎを集中的にケアする「スタイリーレッグ」の拡販に取り組みました。

 

 

以上の結果、当第1四半期連結会計期間末の当社グループの施設数は、スポーツクラブ219施設(ルネサンス:直営 107施設、業務受託63施設、運営支援4施設、オアシス:直営32施設、業務受託11施設、RENAISSANCE VIETNAM,INC.:直営2施設)、スタジオ業態2施設、介護リハビリ44施設(直営34施設、フランチャイズ10施設)、アウトドアフィットネス14施設(直営5施設、業務受託9施設)の計279施設となりました。

 

 

●当社2025年3月期 第1四半期決算短信は こちら

 

 

●田村コメント

当社は、2024年4月1日のオアシスとの合併(オアシスを100%子会社化)により、当第1四半期よりオアシスの業績を含んだ結果、売上高は154億35百万円(前年同期比48.6%増、前年同期差50億50百万円増)と大幅に伸び、業界トップクラスとなりました。一方で、営業利益は3億72百万円(売上高対比営業利益率は2.4%)、純利益は1億98百万円(売上高対比純利益率は1.3%)と低い水準です。これは、女性だけの30分フィットネス「カーブス」の営業利益および純利益の2割程度の水準です。収益力の向上には、運営の効率化によるコスト削減および不採算店舗の対策等が重要課題となるでしょう。

 

 

 

それでは次号をお楽しみに!