ナンバー1の座を長期的に維持するために不可欠なこと
2024年4月16日(火)
こんにちは。
ウェルネスビズの田村真二です。
「10年ひと昔」という言葉がありますが、今は「3年ひと昔」、いや「1年ひと昔」の時代です。
例えば、フィットネス業界で言えば、chocoZAP(チョコザップ)が2022年7月のブランド開始から1年5カ月で、未顧客層を中心にフィットネス会員数100万人を突破し、国内会員数No.1を達成しました。
この例に象徴されるように、顧客獲得のスピードや情報の広がりの速さは、今や桁違いになっています。これは、参加率が5%に満たない国内フィットネス業界にとって大きなチャンスです。
なぜなら、どこよりも早く先手を打ち、新たな需要を創造するサービスを効果的に提供すれば、数年で100万人規模の会員を達成することが可能だからです。
一方で、課題もあります。チョコザップは新たな価値を創造し、未顧客層の開拓に成功したとは言え、類似のサービスを(より低価格で)提供する競合参入への備えや、獲得した会員の維持が今後は課題となるでしょう。
実際、私もチョコザップに数カ月入会していましたが、利用頻度が低下し、早々に退会した1人の一例です。
何しろ、日々、激しい競争が行われているビジネス界は、生存競争の場でもあります。
自然界と同様に、競争に勝利したものが生き残り、競争に敗れたものは滅びる。これが、ビジネス界における成長の源泉であるとともに、現実でもあります。
例えば、2005年に日本でブランドを開始した「女性だけの30分フィットネス カーブス」は、今年2月時点で78万人の会員を有しています。
これまで数えきれないほど多くの競合が、カーブスの成長に習い同一のコンセプトで事業を行ってきました。しかし、その多くは消え、カーブスは創業以来「ナンバー1」の座を維持しています。
13年間で国内4,000店舗以上に拡大した「24時間ジム」も同様ですが、成功した会社の戦略を、表面的にマネしているだけでは、とても生き抜くことはできません。
実は、企業規模の大小を問わず、特定のカテゴリーでトップにある会社は「ナンバー1になれるオンリー1の強み」を持っている会社なのです。
下図をご覧いただければ、カーブスの強みがわかります。
しかし、これらは多くの企業がマネしてきました。私はこれらの強みに加えて、カーブスのオンリー1の強みとして、「優れたマーケティング」と「FC運営の高度なマネジメント力」があると考えています。
ナンバー1の座を長期的に維持するには、オンリー1の強みが不可欠です。あなたの会社は、オンリー1の強みを持っていますか?
それでは次号をお楽しみに!