フィットネスクラブの会費収入を増やす2つの方法
2024年3月26日(火)
こんにちは。
ウェルネスビズの田村真二です。
「入会していたフィットネスクラブが閉鎖になった・・・」
コロナ禍以降、こうした状況が見られる一方で、月額3,000円前後の格安ジムを中心に、ジムの新規開業が急増しています。
こうした中、既存のフィットネスクラブやジムはこれから先、売上高や粗利の主力となる「会費収入」を増やすにはどうすればいいでしょうか?
競合が増え続ける中、会費収入を増やすには、一見とてつもない、複雑な問題がたちはだかっているように思えます。しかし、実際にはその答えは非常にシンプルで、会費収入増に成功している企業や店舗に共通することは、次の2つです。
① 会員数を増やす(入会数>退会数)
② 会員一人当たりの単価(=客単価)を上げる
この2つにだけ焦点を絞れば良いわけです。
ちなみに、会費収入を「大幅に増やす」ことに成功している企業や店舗は、この2つを同時に行っています。
つまり、会員数を増やしつつ、客単価を上げるということです。これがその例ですが・・・
会費収入減で閉鎖
フィットネスクラブを経営するある会社は、2010年代半ばまでは業績が良かったのですが、商圏内に24時間ジムが急増したことで会員数と会費収入が減少に転じました。立て直し策を講じている最中にコロナが襲い、会員数と会費収入がさらに急減したことで、大幅赤字に転落しました。
経営者はなんとか事業を継続しようと資金繰りに奔走しましたが、日本は欧米以上にコロナの影響が長引いたこともあり、赤字を解消できず資金が枯渇し、ある日突然、閉鎖しました。
会費収入増で躍進
競合増とコロナ禍で同様の状況にあった別のある会社は、外部のアドバイスを取り入れ、自社と競合に関する詳細な現状分析を行い、ターゲットを明確にした新商品を作って会員募集を実施したところ、会員数を増やすことに成功しました。
さらに、パーソナルトレーニングを組み込んだ月額数万円から10万円以上の中高価格帯の商品を作り、既存会員を対象に募集を行うことで、コストをかけずに客単価大幅アップに成功しました。
両社の経営を変えたもの
両社の経営に違いをもたらしたものは、施設やスタッフの質、努力の違いではありません。経営改善への情熱が違ったわけでもありません。
両社の経営を変えたものは、会費収入を増やす有益な知識、そしてその活かし方と実行に他なりません。経営において、知識とその活用方法が重要であることは言うまでもありません。
成功のカギは、変化に対応し、戦略を的確に実行する能力にあります。
それでは次号をお楽しみに!