あなたなら次の2人のうちどちらを採用しますか? |  ☆サクセスby田村真二

あなたなら次の2人のうちどちらを採用しますか?

 

 

2024年3月25日(月)

 

 

こんにちは。

ウェルネスビズの田村真二です。

 

 

3月も下旬となり、来月には新入社員が配属される季節になりました。

 

 

マスメディア等の報道にもあるように、近年、様々な業界で人材不足が常態化している企業や部署が少なくないようです。

 

 

私も、フィットネスクラブやジムを経営する複数のクライアントから「採用ができずに困っています」という話をよく耳にするようになりました。とはいえ、人不足だからと言って、誰でも良いわけではありません。

 

 

 

 2人の採用面接

 

 

フィットネスクラブを経営者する佐藤社長(仮名)は、パーソナルトレーニングができるトレーナーを採用すべく、2人の女性パーソナルトレーナーと面接をすることになりました。

 

 

1人目の候補者は、他の複数のパーソナルトレーニングジムで通算10年の経験があり、パーソナルトレーニングに関する上級資格を持っています。

 

 

2人目の候補者は、パーソナルトレーニングに関する初級資格を取得したばかりで、現場経験もまだ半年しかありません。仕事には満足していたものの、親(同居)が転勤のため、佐藤社長が経営するフィットネスクラブの近くに転居してきました。

 

 

1人目のパーソナルトレーナーは、面接に10分遅れた上に、不機嫌そうで明らかに態度も良くありません。あげく彼女は遅刻の言い訳をし、前の職場の経営者についての愚痴や給料に対する不満を延々と述べました。

 

 

この女性は佐藤社長を不愉快な気分にさせ、イライラさせました。佐藤社長は即戦力になるかもしれないが、会員も他のスタッフも、このパーソナルトレーナーの言動や態度に対して自分と同じような拒否反応を示すだろうと、即座に見抜きました。

 

 

2人目のパーソナルトレーナーは、佐藤社長が1人目の面接者が終わるまで姿勢を正して待っていました。面接部屋に入ってきた彼女は、微笑みを佐藤社長に向けています。

 

 

その明るい気性はたちまち佐藤社長に好印象を与え、即戦力にはならないかもしれないが、会員も他のスタッフも彼女のことが好きになるはずだと、佐藤社長は思いました。

 

 

さて、あなたなら2人のうちどちらを採用しますか?

 

 

採用されたのは、あなたの思ったまさにその通り、経験は少ないが好感が持てる2人目の女性でした。

 

 

他の人から好感が持たれる要素があるかどうかは、この例に限らず大きな影響を及ぼします。職種にもよりますが、この例は、経験や資格だけではなく、人間性やコミュニケーション能力が重要であることを示しています。

 

 

人材不足で困っている時には、面接時に問題や違和感を覚えたとしても、即戦力となる人を採用しがちです。しかし、そのような採用の場合、問題や違和感が現実化するケースも少なくありません。

 

 

人材採用においては、経験年数や資格だけではなく、経験が浅くても、明るく前向きな姿勢やチームへの貢献意欲など、候補者の人柄や価値観にも注目することが重要です。

 

 

 

それでは次号をお楽しみに!